アストロトレーサー

『オリオン大星雲』

『オリオン大星雲』 K-1 / DA*300mmF4 [ F4 10sec ISO1600]

K-1 / DA*300mmF4 [ F4 10sec ISO1600]

ペンタックスにはO-GPS1というGPSユニットがあります。
K-3IIやK-1にはカメラ内にGPS機能を内蔵しています。

天体撮影では、星は暗いため、長い時間シャッターを開ける必要があります。
しかし、星は見かけ上、天球上を移動しますので、長いシャッタースピードの間に動いてしまい、そのままでは点像として捉えられなくなる条件があります。

ペンタックスのカメラは手ぶれ補正のためにセンサーが動く機構となっています。
GPSにより、緯度経度を検知することにより、星の動きを打ち消すように、星をトレースしてセンサーを移動させ、長いシャッタースピードでも星を点像として捉えるアストロトレーサーという機能が実現できます。

 

『アストロトレース』

『アストロトレース』 K-1 / DA*300mmF4 (FAFx1.7 510mm) [ F6.7 30sec ISO3200]

K-1 / DA*300mmF4 (FAFx1.7 510mm) [ F6.7 30sec ISO3200]

自分もまだまだ十分に使いこなせていないのですが、この機能を使うことにより、510mm/30秒でも星を点像として捉えることができるのです。
拡大すると多少流れていますが^^;

 

『明るい星』

『明るい星』 K-1 / DA*300mmF4 (FAFx1.7 510mm) [ F8 30sec ISO3200]

K-1 / DA*300mmF4 (FAFx1.7 510mm) [ F8 30sec ISO3200]

こうして星を明るく撮ることができれば、星でも光芒が出せましたw

 

『トリミング無し』

『トリミング無し』 K-1 / DA*300mmF4 [ F4 10sec ISO1600]

K-1 / DA*300mmF4 [ F4 10sec ISO1600]

こちらは扉のトリミング無し(正確には横だけ落として正方形にしています)です。
扉はトリミングしているので、流石に少しぼやっとしていますね^^;
星撮りに不慣れで、ピントの追い込みが足りなかったかもしれません。

 

『練習を重ねて』

『練習を重ねて』 K-1 / DA*300mmF4 (FAFx1.7 510mm) [ F8 10sec ISO9000]

K-1 / DA*300mmF4 (FAFx1.7 510mm) [ F8 10sec ISO9000]

その後練習を重ねて撮ったものです。
星を鮮明に写すためにスタッキングという技法を使っています。
扉の画像もスタックを使用しているのですが、条件の最適値を模索しながら、スタッキング枚数も増やしています。

スタッキングの方法にはいくつかありますが、ここでは14枚の画像を平均合成しています。
平均合成をすることで、高感度撮影や、現像で持ち上がったノイズを平均化して打ち消す効果が得られ、微妙な階調表現や、彩度とコントラストの高い画像を得ることができます。
それによって、この画像では、オリオン大星雲右上の星の周りの淡い青いガス雲を写すことにも成功しました。

 

『プレアデス星団』

『プレアデス星団』 K-1 / DA*55mmF1.4 [ F2 60sec ISO100]

K-1 / DA*55mmF1.4 [ F2 60sec ISO100]

プレアデス星団は、和名すばるとしても有名です。
天体撮影の入門としては、オリオン大星雲と並んで比較的難易度の低い天体です。

が、初めてので時にはうまく見つけられず、2回めのこの時には55mmで撮ったあと、望遠に切り替えたところで見失い、全く違う天体を一生懸命撮ってしまっていました^^;
その為今回は55mmで撮影したもののトリミングです。

本当は望遠でうまく撮ると、青いガス雲が写せるのですが…
その後天候に恵まれず、リベンジを果たせていないです^^;

 

ともかくこうした天体撮影には、赤道儀という道具が一般的には必要です。
もちろんアストロトレーサーは赤道儀の機能と同等ではなく、あくまで簡易機能ではあります。
精度や多様な撮影方法に対応するには赤道儀の方が良いことは間違いないのですが、200とか300mmと言った望遠レンズに対応させようとすると、4万円以上は必要(広角〜標準なら2万円半ばくらいから)ですし、軸を合わせるのにもある程度の習熟が必要です。

最初から本格的にそうした撮影を目指すならそれでも良いのですが、まずちょっと試してみたい程度なら少しハードルが高いです。
O-GPS1なら2万円以下で買えますし、GPS内蔵機なら追加機器は不要です。

天体撮影の入門や、本格的にとまでは行かないが、天体撮影自体には興味があるという場合に、ペンタックスのカメラとGPS機能は非常に適したシステムです。

今日の戯言 〜お客様アンケート〜
CMなどでよく耳にする、「93%のお客様が満足しています」という謳い文句。
これは裏返せば、7%のお客様は満足していないということである。

こうなってくると重要なのは、どれだけ多くの人が満足しているか、ではなく、どういった人が満足していないのか、自分は果たしてその7%に該当しないのか、ということである。
7%が不満に感じているその要素を自分が許容できなければ、どれだけ多くの人が満足してようが関係ないのである。

さらに言えばこれらの数字はあくまでも「意思表示をしたお客様」が分母であり、満足していない人がそうした意思表示をすることはまれで、多くの場合黙って使うのをやめるだけである。
満足していないという7%も、裏を返せば今後も使い続けたいので改善してほしい、という意思表示とも取ることができ、使い続ける気のない人がアンケートを返すということは、まず無いと考えるべきであろう。
もちろん満足していてアンケートを返さないだけの人もいるため、アンケートを返さない人すべてが満足していないわけではないが、本当に不満に思っている人は、アンケート結果には現れてこないのである。

つまり、購入者全体を分母にしなければ、本当の満足度などわからないのである。

例えば、アンケートに答える割合が購入者の20%だとしたら、「18.6%のお客様から満足の声を、1.4%のお客様から改善要望をいただき、80%のお客様には見捨てられました」ということが、最悪ケースではあり得るのである。

 

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アストロトレーサー」への3件のフィードバック

  1. 凄い! よくこれだけ撮れましたね。
    やっぱりそちらは光害が少ないのでしょうか?
    ん~、天候や条件もあるけど、一番は本気とやる気が問題かな(笑)

    • 方角にもよりますが、光害ありますよ^^;
      何より空がスッキリ晴れることが少ないので、条件的にはなかなかチャンスがありません^^;

      アストロトレーサーも、今回狙った天体も難易度は低いので、天体撮影に対する心の壁を取り払えばすぐに撮れますよw
      jerryさんはもともと星撮りに抵抗感は無いはずなので、是非やってみてください。

  2. ピンバック: リアルレゾリューションシステム | The Stories without Words

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