The new weapons! – SIGMA 10mm Fisheye

『初魚眼』

『初魚眼』

広角バカですのでw
Pentax純正にも10-17F3.5-4.5Fisheyeなるレンズがあるのですが、どう考えても17mmなんて使わないのにズームという、何とも自分には合わない仕様でずっと見送っておりました。

一方でSIGMAには10mmF2.8Fisheyeという、まさにこれと言うレンズがあるのですが、すでにディスコン(製造終了)となっており、市場在庫または中古しかモノが無かったのです。
ところがオークションを眺めていても、日本にいた時に見かけた最安値はその後見かけたことが無く、それより2万円以上高い価格に躊躇しておりました。
が、何とか最安値+数千円の出モノが、開封未使用品で出ていたため、このチャンスを逃すと後はなさそうなので、ついに入手となったわけです。

 

『対角180度』

『対角180度』

これで広角ラインナップが8-16、10、15、16-50となったわけで、しかも今のところ食指の動く広角レンズと言えば旧DA21ぐらいなので、広角系はまずまず落ち着きそうです。

ちなみにこの写真では分かりにくいかもしれませんが、8-16の方がギョロ目です。
が、対角180度の画角を持っていますので、フードの対角位置が高さ0ですw

 

『テスト全景』

『テスト全景』 K-5IIs SIGMA 10mmF2.8Fisheye [ F4 1/750 ISO160]

K-5IIs SIGMA 10mmF2.8Fisheye [ F4 1/750 ISO160]

で、さっそくテストです。
いつものポイントからLV+MFでピントを合わせます。

ちなみにAFの合焦位置がLVのジャスピンと合っていなかったため、AF微調整で-7としました。
無限遠はOKなのですが、近接撮影でAF精度に疑いがある情報も耳にしていますので、近接撮影はまた別にテストが必要です。

 

『中央等倍』

SIGMA10中央等倍

開放からまずまずの描写ですが、ピークはF4-F5.6にありそうです。
ここでは差が分かりやすいように、F5.6の次をF11にしていますが、F8から描写が落ち始めます。
とは言えこのレベルですので、全域が有効範囲として支障ないと思います。
せっかくのF2.8なので、開放から使えるというのはありがたいことです。

 

『周辺等倍』

SIGMA10周辺等倍

周辺も傾向は中央と同じです。
ただし、その差は中央より大きい感じです。
それでもこの差であればまぁ、全域OKとして良いでしょう。

SIGMAのレンズは特に好きではなかったのですが、純正にないレンズラインナップと、描写性能の高さに惹かれて気がつけば増えていますw

 

『逆光テスト-木漏れ日』

『逆光テスト-木漏れ日』 K-5IIs SIGMA 10mmF2.8Fisheye [F11 ISO160]

K-5IIs SIGMA 10mmF2.8Fisheye [F11 ISO160]

で、広角ですので当然太陽とケンカしてもらわねばならないわけでありましてw

これはHDR処理をしていますが、8-16よりも逆光耐性は高いです。
フレアはほぼなし。
ゴーストもかなり抑え込まれています。

SIGMAのゴースト色はイマイチ好きではありませんが、出る強さはDA15並みかもしれません。
これはかなり優秀かと。

光芒も、ベストではないけれど、均一で8-16よりは好みです。

 

『逆光テスト-直撃』

『逆光テスト-直撃』 K-5IIs SIGMA 10mmF2.8Fisheye [F11 ISO160]

K-5IIs SIGMA 10mmF2.8Fisheye [F11 ISO160]

より強烈なテストのために直撃です。
これでもフレアが気になることはほぼありません。

 

『逆光&近景テスト』

『逆光&近景テスト』 K-5IIs SIGMA 10mmF2.8Fisheye [ F11 1/1500 ISO160]

K-5IIs SIGMA 10mmF2.8Fisheye [F11 ISO160]

近接のピントもこの時は特に問題ありませんでした。

しかし、ここで重大な問題が発覚しました。
LVで合焦率が著しく低く、かつSR(手ブレ補正)が暴れまわります。
手ブレ補正の暴走はファインダー撮影でも発生し、このHDRのための5枚のうち、2枚が使いものになりませんでした。

10mmなので、SRをOFFにして使ってもほとんど困ることはないのですが、レンズ交換ごとにON/OFFしなければならないのはちょっと問題です。
ある日の撮影会でもOFFにしたまま望遠撮影しておりましたorz

暴走の発生条件が分かれば、ONにしたままでも撮る時に気をつければ済むのですが…

 

『Nhà Thờ』

『Nhà Thờ』 K-5IIs SIGMA 10mmF2.8Fisheye [ F2.8 1/1000 ISO160]

K-5IIs SIGMA 10mmF2.8Fisheye [F2.8 1/1000 ISO160]

ハノイ大教会のサイドビューです。
柵があるので手とカメラを突き出しての撮影です。
この時に先の問題に気付いたわけですが、ピント位置のずれのため、位相差AFでもピントがずれております(^^;

 

『広角比較』

『広角比較』

最後に超広角域であるSIGMA8-16との比較です。
左から8mm、10mmFisheye、10mmFisheye+まっすぐ補正w
焦点距離で言えば8mmの方が広く写るはずですが、周辺のゆがみを補正していない10mmの方が広く写っております。
まっすぐ補正をすると10mmの方がせまくなります。

まとめ
+開放から使える描写性能
+開放F2.8
+貴重な超広角単焦点
+優秀な逆光耐性
-LVで合焦しない
-SRが暴走する

追加テストが必要で、LV、SRに難はあるけれど、写りに関しては広角バカにはおススメです。

今日のボケ
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The new weapons! – SIGMA 10mm Fisheye」への11件のフィードバック

  1. おはようございます(^^
    このレンズ、寄れるし周囲もきっちり入るので、テレコンかませて魚眼寄り寄りレンズとして昆虫写真で使う例を見てまして、一時欲しいなと思ってたレンズです。
    BMや夕景など撮ってると、更に広いレンズって欲しくなるんですよね(^^

    • 開放から使えて周辺も悪くないいいレンズだと思います。
      単焦点魚眼という、人を選ぶキャラクターのせいでペンタディスコンとなっていますが、こればかりは純正よりいいと思います。
      レンズは基本純正派なのですが、こればかりは10-17よりいいと思いますね。

      広いレンズが欲しくなるのはもはや中毒かもしれませんw

  2. ついにFishEyeまで(笑)
    実は私も魚眼には多少の興味がありまして一度使ってみたいと思っています。
    このくらいの焦点距離ですと、ちょっと絞ればほぼパンフォーカスでしょうから、サムヤンもありかな~なんて考えないこともないんですが、至急欲しい訳でもないので探してはいません。
    F2.8開放が使えると、星空で活躍しそうですね。

    • えぇ、ついにw
      広角バカを標榜するからにはここは外せないポイントですw

      サムヤンはガンレフチャート見るとあまりよろしくないのですが、jerryさんところの14mmを見る分には悪くはない感じですね。

      実は星空も想定に入っていました。
      開放で十分に使えることは本当にありがたいです。
      8mmは開放F4.5なので、星だけはちょっと不利ですからね(^^;

  3. 魚眼レンズはいらないかなぁ・・・
    と思っていましたが、askさんの写真見ると
    「全然欲しくない」ではなくなってきたようなw
    それぞれいい感じに撮れていると思いました。

    撮る人のセンスで色々違ってくるので使いようによってはいい画が撮れそうですね。

    • お、物欲をわずかでも刺激できたなら幸いですw

      確かに多用するレンズではありませんが、自分の目では決して見れない画が得られるので面白いです。
      ゆがみを強調するのか、逆にゆがみを目立たせない構図にするのかも、使いこなす楽しさを味わえるレンズでもあります。

  4. こんにちは
    魚眼レンズは以前欲しかったレンズでしたね。
    ニコンにマウント変えてから、シグマレンズとの相性が悪くて、どうにも手が出せないですねぇ~
    特許で揉めている事があるからでしょうか・・・
    LVは機能しないし、レンズから距離情報がカメラに上手く伝わらないようで、ピントが甘いです。
    手持ち機材は、AF微調整もないので、どうにもなりません。
    新しいシグマレンズだと、レンズ側でAF微調整可能ですよね。
    魚眼レンズ、リニューアルしないかな

    • 相性といいますか、純正ではないが故の、というのはありますね(^^;

      MFレンズの焦点距離手入力は8mmからカバーされているのに、8-16の8mm端は記録されないし、今回のはLV合焦しないし、SR暴走するしw

      でもネットで見てもあまり見かけないのでレンズファームアップで直るのかな。
      とりあえずSIGMAに問い合わせしてみようかな。

  5. あっさりと使っていますが、あたしゃ扱いきれませんでしたw
    もうね、何を撮っていいのかサッパリでしたよ。
    ま、近所の散歩で使おうってのが無茶だったのかもしれませんが。
    郊外にでてみればよかったかなぁ~

    • 広角バカには楽しいレンズですw
      さすがに何にでも、と言うわけにはいかないですけどね。
      被写体は選びますが、他にはないこの強烈な個性が楽しいです。

      人工物や水平線が無いと、らしさを出すのは難しいですね(^^;
      まぁ、ゆがみが分からない被写体であれば、普通に広角として使えばいいのですがw

  6. ピンバック: SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE | The Stories without Words

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