Factory Tour

『ペンタプリズム』

『ペンタプリズム』 K-5Ⅱs TAMRON 90mmF2.8(272E) [ F2.8 1/350 ISO1100]

K-5Ⅱs TAMRON 90mmF2.8(272E) [ F2.8 1/350 ISO1100]

ベトナムに来る前からハノイにペンタックスのレンズ工場があることは知っていました。
この数週間前に、645Zの製品紹介をハノイ市内で行ったのですが、その時のつながりで、
写真クラブを工場見学に招待していただけることになりました。

我が家のエースFA31もassembled in vietnamなので、里帰りですw

扉はペンタプリズムと言う一眼レフの部品です。
これのおかげでレンズを通った光を、写る写真と全く同じように、ファインダーで見ることができます。
ペンタックスの社名(今はリコーの一ブランド名ですが(^^;)はこのペンタプリズムから来ています。

製品検査で不合格になったものをお土産としていただいたのですが、
正直どこが悪いのか分かりませんw
それだけ市場に出る製品が精密に、精巧に作られている、ということでしょう。

 

『到着』

『到着』 K-5Ⅱs DA15mmF4 [15mm F8 1/90 ISO160 ±0EV]

K-5Ⅱs DA15mmF4 [15mm F8 1/90 ISO160 ±0EV]

Saidong B Industrial Zoneにある工場に到着です。
工場稼働から、今年で20年だとか。
すぐ裏手にAEONの建設が進められており、いつまで工場用地として使わせてもらえるか…とのことでした(^^;
敷地も結構広いし、製造機器類もかなりの数だったので、もし引っ越すとなるとかなり大変そうです(^^;

 

『Welcome』

『Welcome』 K-5Ⅱs DA15mmF4 [15mm F8 1/90 ISO1100 ±0EV]

K-5Ⅱs DA15mmF4 [15mm F8 1/90 ISO1100 ±0EV]

ウェルカムボードです。
ただの民間人なのにw なんか特別に扱われていてうれしいですね。

 

『PENTAX』

『PENTAX』 K-5Ⅱs DA15mmF4 [15mm F8 1/90 ISO1600 ±0EV]

K-5Ⅱs DA15mmF4 [15mm F8 1/90 ISO1600 ±0EV]

今はすでにペンタックスと言う会社はありませんが、
こうしてブランドを社名よりも大きく出せると言うのはありがたいことですね。
現地社長さんも言っておられましたが、可能なら単独で会社を維持したかったが、
合併を避けられないのであれば、リコーは最良の相手だった、と。

 

『ゴロゴロ』

『ゴロゴロ』 K-5Ⅱs FA31mmF1.8 [31mm F2.8 1/125 ISO280 ±0EV]

K-5Ⅱs FA31mmF1.8 [31mm F2.8 1/125 ISO280 ±0EV]

工場内撮影禁止だったので、展示品でお茶を濁しますw
DA560/F5.6、通称ゴロゴロです。
望遠鏡に見えますが、望遠鏡ではありませんw
望遠鏡と同じ設計していますがw

高くて簡単には手が出ませんが、いつかは欲しいです。
そして手持ちスナップで使いこなしたいですw

 

『全球撮影』

『全球撮影』 K-5Ⅱs FA31mmF1.8 [31mm F2.8 1/125 ISO280 ±0EV]

K-5Ⅱs FA31mmF1.8 [31mm F2.8 1/125 ISO280 ±0EV]

ワンショットで360°撮影できるカメラです。
買おうとは思わないのですが、面白そうではあります。
撮影時に持っている手が気持ち悪く写りますw

 

『DA☆60-250』

『DA☆60-250』 K-5Ⅱs FA31mmF1.8 [31mm F2.8 1/125 ISO2200 ±0EV]

K-5Ⅱs FA31mmF1.8 [31mm F2.8 1/125 ISO2200 ±0EV]

憧れのDA☆300が展示されていませんでした。
ゴロゴロあるとインパクト弱いからですかねぇ(^^;

 

『ありがとうございました』

『ありがとうございました』 K-5Ⅱs DA15mmF4 [15mm F8 1/90 ISO3200 ±0EV]

K-5Ⅱs DA15mmF4 [15mm F8 1/90 ISO3200 ±0EV]

冒頭にある通り、FA31が「assembled in vietnam」だったので、
私はてっきり組み立てだけを行っていると思っていました。
特にレンズとか、精度がシビアな部品は、先進国でさえ日本・ドイツでの製造が中心でしたから。

ところが、レンズユニットに係る部品は、ごく一部の部品を除いて、業務用も含めてこの工場で作っているとのこと。
レンズの磨きまで行っていると聞いて、これは非常に驚きでした。
もちろん機械化されており、全てを人が手で磨いているわけではありませんが、
レンズだけで1600種類もの磨き作業を、その時の生産に合わせて使い分けて製品を作り上げるのだから大したものです。
そして当然精度の調整や検査は人が行います。

惜しいと思ったのは、ベトナムでの法人の登録が、100%輸出であること。
そのおかげで、せっかくハノイに工場があるのに、その製品をハノイの市場に直接出せないことです。
ハノイで正規に製品を買おうと思うと、日本に輸出した製品を輸入しなければいけません。
そのため、すぐそこで作っているのに、日本より高額で買うしかない状況です。

ハノイ市内を歩いていると分かりますが、日本より所得の低いはずのこの国で、
デジイチ持ち歩いているベトナム人は結構多いです。
スマホの普及率も高いことからも分かるように、価値あるものには高くてもお金を出すのがベトナム人です。

今は残念ながら街で見かけるのはCanon、Nikon、そしてSonyです。
二重の輸入関税を必要としなければ、PENTAXをベトナムに広めるのに、かなり有利です。
(ボディはフィリピンなのでどうにもならないが(^^;)

成長の途上にあるベトナムは、嗜好品がこれからどんどん売れて行きます。
産地直送レンズを待ってますw

今日の戯言 ~本当に危ないもの~
統計にはワナがある。

誘導のためにわざと行う操作もあれば、統計を取った者が気付いていない場合もある。
ただ、一見正しそうに見えるそれらをうのみにすると、真実を見落とすことになる。
統計の前提が、そもそも客観的なデータを示せるものかどうかがまず重要である。

購入者の○○%が満足
そもそも満足していない人がアンケートに答えることは少ない。
本当に求めるべき情報は、割合と言う数字ではない。
満足していない人が何処に不満を感じていたのか、
その不満点を、自分が許容できるのか否か、である。

血液型○型の人は○○
日本人で統計を取ればA型の人が黙っていても多くなる。
ある特性を持つ人のどれだけがA型か、ではない。
A型の人にどれだけその特性を持つ人がいるかである。

インターネット上でアンケートを行えば、
インターネットの利用率は100%なのである。

不祥事が起こればマスコミはそこばかり注目する。
不祥事が増えたのではない。話題性のあることばかりを報道しているだけである。
不正報道がほとんど報道されないのは、不正報道がないのではない。
自らの不正を報道しないだけである。

そして気をつけなければいけないのは、具体的数字や事実を述べることなく、
あれが危ない、これが危ないとわめきたてる連中である。

そしてその連中は、それを回避や代替する手段については全く無責任である。
大概すでにその影響範囲外にいて、影響範囲内にいる人へ向かって、
その苦労や心情に配慮することなく、ただの憶測を誇張して、他人事のようにわめきたてるだけである。

要は、「これやめないと大変だよ。自分には関係ないけどねフフン」ということである。
張り倒したくなること請け合いである。

 

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Factory Tour」への10件のフィードバック

  1. おはようございます(^^
    待ってましたの、工場レポ♪
    レンズ詰め合わせセットとかは、無かったんですねw
    お中元お歳暮セールとかもw
    経営コンサル関係の方からも、ベトナムなど東南アジアには
    真面目で優秀な技術者が多いと伺っておりましたが、まさに
    そうなんでしょうね。
    ちなみに私のPENTAXレンズの殆どが、そこの工場から産まれました♪
    今、PCの前に並べて、故郷を見せております(^^

    • レンズ詰め合わせは欲しかったですねぇw

      ベトナム人は向学心が高いです。特に語学。
      もちろんそれは、国内産業や給与水準の現状から、
      海外に出る、または外資系の企業に就職したいということの裏返しですが。

      ただ、こうした技術を身につけることに熱心な割に、
      せっかくのスキルとキャリアを次に生かそうという意識がどうも低いようで、
      畑違いに転職してしまうなど、産業の幅が広がらない要員の一つにもなっているようです。

      PENTAX本体と工場の方針として、会社を辞めて、独立したい人がいれば、
      引きとめずに応援するそうです。

      レンズやカメラに関係する仕事を立ち上げてくれたら、産業の拡大と、
      工場からの下請け業務などの発注の選択肢が広がり、
      お互いにメリットが生まれるからだそうです。

      が、先の話で独立して不動産業を始めるとか、
      なかなか理想通りにはいかないようです(^^;

      故郷…工場内撮影できたら良かったんですけどねぇw

  2. こんにちは
    おみやげが良いですね。
    ペンタックスの由来であるペンタプリズム、素敵なプレゼントです。
    ベトナムでは、日本製品は売れているみたいですね。
    品質面で、確固たる地位にあるようです。
    ところで、ゴロゴロを覗くと何が見えるのかな?? (笑)

    • 自分でバラさない限り目にする機会はないですからねw

      ベトナムでは、ジャパンブランドの信頼性はかなり高いですよ。
      某化粧品会社の白斑問題があった時も、
      あれはC国のまがいものだろう、と思っていた人も多かったようです。

      電気自転車を買った時も、台湾製よりも日本の某社製をおススメされました。
      C国工場製のようでしたが、「品質管理は日本基準だから大丈夫だ」とw
      で、その割に純正バッテリーを使わずに、安いバッテリーを
      無理矢理搭載したりとか、そのギャップは楽しませてもらいましたがw

  3. このペンタプリズム欲しい~~~ こういうお土産は嬉しいですね。
    DA★300の前玉とかもあるのかな… メチャ高性能なルーペが作れそう(笑)

    • そういえば、レンズのハネモノw もあるはずですが、
      どうしてるんでしょうね?

  4. おはようございます。
    記事読んで 「へぇ~~~」 ボタンを何度も押したくなりました。
    ずっとメインカメラがない生活が続いているせいか
    ペンタのカメラとズームレンズを
    大勢の人前で競り落とす夢をみました(^^;

    • へぇボタン設置するかなw

      ちょっと修理対応遅いですよね(^^;
      そこはもう少しサービス向上できないものか…

      レンズだけですが、修理対応をハノイでできれば、
      修理の人手不足をカバーできるのに、とも言っておられました。
      輸送コストと輸送時間の問題はあると思いますが、
      国内でもこれだけ時間がかかるなら、それもありですよねw

      ついに夢に見るまでにw

  5. 5656、60-250 欲しい~
    私のFAリミもそこの工場で出来たんだと思うと不思議な感覚です。
    アセンブルドインベトナムだからてっきり組立オンリーと思っちゃいますよね

    • ゴロゴロ欲しいですね~
      60-250も興味はありますが、何よりまずDA300ですねw

      なんでmade inじゃないんでしょうね?

      FA31を手に入れるとき、できればMade in Japanがいいなぁと思ったのですが、
      最近のエースっぷりを見ると、Assenbled in Vietnamでも全く問題なく、
      Made in Japanは今後の希少性だけの価値かもしれませんねw

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