Noise比較

『ISO6400NRなし』

ISO06400-0NR

αも日常の使い勝手がわかってきたところで各性能の比較評価に入っていきたいと思います。
同じフルフレームのセンサーですが、画素数はK-1が36万とα7RIIsが42万です。
1画素あたりの面積で言えばαの方が小さいのですが、フルフレームにして裏面照射型CMOSを採用しており、メーカーの売りとしても高画素と高感度の両立です。

まずはLrに読み込んで、ノイズ除去のパラメータを0にしたものから比較します。
ISO6400ではそれほど大きな差はないようですが、K-1の方が、若干ノイズの粒子が小さいように思います。

ちなみにレンズはいずれもFA31をF8で、LVを使用してマニュアルでピントを合わせています。

 

『ISO12800NRなし』

ISO12800-0NR

次にISO12800です。
若干ですがK-1の方がカラーノイズが強くなった気がします。

しかしノイズの粒子はK-1の方が繊細にも思います。

 

『ISO51200NRなし』

ISO51200-0NR

ISO51200になると、カラーノイズはK-1の方が明らかに強いようです^^;

 

『ISO6400カラーノイズ除去』

ISO06400-CNR

次にカラーノイズだけを除去します。
K-1とαでパラメータは同じ値を採用しています。
どちらもカラーノイズを除去するだけでここまでスッキリします。
輝度ノイズを除去しなくても十分使えますし、ブログなどで縮小して使うならこれで全く問題ないですね。

 

『ISO12800カラーノイズ除去』

ISO12800-CNR

カラーノイズではISO12800辺りから両者に差が表れ始めましたが、輝度ノイズの比較では同等と思います。

 

『ISO51200カラーノイズ除去』

ISO51200-CNR

ISO51200まで上げると、K-1で黒が黒じゃなくなりました^^;
ホワイトバランスの差が出ているかと思い、LrのAWBを適用してもみましたが、結果は同じでした。
もっともこれは、色を補正すればある程度カバーできると思いますが、K-1のこの領域では扱いに注意が必要ですね。

あと、その影響か、SP500の指標類の色が抜けてしまいました^^;
K-1のカラーノイズももう少しチューニングをする必要がありそうです。

 

『ISO6400 NR/シャープネス調整』

ISO06400-NR

最後に輝度ノイズの除去及びシャープネスも調整しています。
αの方は調教が終わっていませんので、K-1と同じパラメータを与えての比較です。

ほぼ同等と思いますが、αの方が画素数分有利な結果となっています。

 

『ISO12800 NR/シャープネス調整』

ISO12800-NR

ここでもやはり画素数分αの方が有利ですね。
ノイズに関してはほぼ同等と言っていいと思います。

 

『ISO51200 NR/シャープネス調整』

ISO51200-NR

ノイズの絶対量はαの方が少ないようですが、ノイズの粒子はK-1の方が細かく見えます。
FA43のピントリングのギザギザがK-1でわずかに残っています。

αのチューニングが終わって、ノイズレベルを同等にしたら結果は変わると思いますが^^;

 

『ISO51200 NR/シャープネス調整/カラーノイズ再調整』

ISO51200-NRR

で、K-1を応援したいのにαの方が優秀という結果になっております^^;
が、先ほど気になったカラーノイズをISO51200だけ、少し詰めてみました。
K-1でカラーノイズがギリギリ消えるところに再調整したところ、SP500の指標の色も戻りました。

で同じ設定をαにも適用したところ、αの方が若干色ノイズが残る結果となりました。
ノイズ除去なしではK-1の方がノイズが強く出ていたはずなので、ちょっと不思議な結果となりましたが、ノイズの粒子の大きさとかが影響しているんでしょうかね?

 

これらの結果はもちろん場面によっても差が出てくるでしょうし、ノイズは強度だけでは除去しやすさが判断できないこともわかりましたが、K-1、αともにいずれもノイズに関しては優秀だと思います。
特に画素数の多いαでここまでノイズが少ないというのは、さすが裏面照射型CMOSといったところでしょうか。
これなら自分の用途では、常用感度上限を12800にしてもいいかなと思ったのですが、実戦投入したらやっぱりダメだったので6400のままにしていますw
その中間のISOにしようと思ったのですが、α7RIIはISOの上限設定が1段ずつしかできないのです^^;

今日の拾い物 〜生ユッケ〜
ある日電車の中で、女子中学生が

「生ユッケで人が死んだ焼肉店ってさー
死んだ牛の肉出してたらしいよーヤバくね?」

「マジそれありえなーい!」

とか会話してた

 

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Noise比較」への10件のフィードバック

  1. 車で言えば、本家ソニーは新型エンジン、ペンタは旧型ですから善戦してると思います。
    同じセンサーをペンタがチューニングすれば、もっと良くなりそうな気はしますが、その頃には本家はまた新しくなってるんでしょう(笑)
    私はISOの上限12800ですね。状況によっては辛いのですが、ブログサイズであれば、ほとんどのケースでOKが出せます。
    OKでない時もたまにありますが、見なかったことにして使ってます(笑)

    • ソニーはセンサーを自社開発している強みですね。
      そう考えると、世代も違うし、普通のCMOS vs 裏面照射型CMOSでこの結果というのは、悪くない結果ですね。
      もちろん、もともとK-1の描写性能に不満があるわけではありませんがw

      このテストの結果でαのISO12800を上限にしたのですが、限られた場面ではありますが、ちょっと許容しがたい場面があったので^^;
      K-1のように、上限設定を1/2段1/3段で設定できると良いのですが…

      見なかったことにするにはちょっと残念な場面だったので、上限を元の6400に戻しました。
      まぁ、ISO6400でも困る場面は実際にはそんなにないのですけどね。

  2. こんにちは
    ソニー製のセンサーは優秀ですね。
    チューニングの違いはあるのかも知れませんが、両機ともノイズ耐性は、素晴らしいです。
    東芝センサー搭載のnikon機使っていますが、東芝は事業撤退
    ソニーに売却されるようで、ソニーは独り勝ちの様相ですね。

    • そうなるとCMOSセンサーはCanonとSonyだけになるんですかね?
      というか東芝が作っていたことを知りませんでしたがw

      ついにFFサイズでも裏面照射型CMOSを投入してきましたし、あとは画素欠損のない像面位相差AFができるCMOSですかね。
      5D4のセンサーは画素欠損ないのかな…

      一強でもなんでも性能が良ければいいのですが、競合が減って価格が上がらないことを願います^^;

  3. こんにちは。
    世の中の高感度は天文学的数字に近づいているのですね。
    数字が増えると「一、十、百、千、万…」と桁を数えるのが面倒になるので、好感度は下がるような気がしますw
    そして裏面照射型とは後光が射していると解してよろしいでしょうかw
    先ずは手を合わせなくてはいけませんw

    その女子中学生は、牛の踊り食いが常なんでしょうね。
    肉食系女子っぽいっすねw

    • まぁ、近づいているには違いないですが、まだまだですねw
      桁は当面増えないと思うのでご安心くださいw

      裏面照射型とは、後光が前からさしている状態をイメージしてくださいw
      手をあわせるなら回り込んでからをオススメします。

      踊り食いなのか、そのまま丸かじりなのかはわかりませんが、とにかく想像を超える肉食系であることはまちがいないようですねw

  4. そろそろ感度は 100で割った数字を採用してもいいのに。
    感度 ISO100はデファクトスタンダードだしね。
    そしたら感度倍率として直感的に分かるんでないかなー

    • まだフィルムは無くなったわけではないですし、昔からの慣例でもあるので、新しい指標への変更は難しいでしょうね^^;
      ただ、SSにしてもISOにしても、◯段に縛られた指標は無くしてもいいかなと思います。
      もちろん段階が細かすぎるとF値との関連がわかりにくくなったり、指定が大変だったりするので、あまりにも無条件にというわけにもいきませんが^^;

      でも、1段ずつというのはあまりにざっくりさせすぎです^^;
      AUTOで実際に選定されるISOはその中間にもなるのですけどね。
      だからなおさら上限設定こそ、細かく設定させてほしいものです。

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