いよいよ最終日。
とは言っても電車が遅れたら移動以外のイベントは何もない。
一応前日に旅行会社に確認し、始発ということもあって予定通りの運行ということは確認しているのだが、果たしてどうなることか…
5:15にホテルを出て駅送迎の車に乗る。
無事駅に到着し、ドライバーにチップを渡すと「もっと欲しい」と。
到着したときは4時間遅れの電車を、寒い中待っててもらったので、少し多めにチップを渡したのだが、今回は通常運行だろう(- -;
実際チップで渡したお金以外は細かいお金がなかったので、「細かいお金がないのでごめんなさい」ということにした。
ホームの番号を確認し、今度は車両本体の記号で車両を確認。
ちゃんとした椅子だ。
そして電車は定刻で発車した。
来るときも運行時間自体は1時間遅れだったので、この様子なら飛行機に遅れることもなさそうだ。
結局デリーには30分遅れで到着。
初日に回れなかった世界遺産をひとつでも回ろうかと考えたのだが、場所的に行けるとすればラールキラー。
空港までの移動時間を考えるとほとんど余裕がなかったことと、ラールキラーも結局はアグラ城と同じ赤い要塞なので、アグラ城を見たからいいや、と切り捨てた。
その代わり、デリー駅から伸びるメインバザールで昼食と、お土産を探すことに。
まずは日本食を食べられるクラブ・インディア・カフェに向かう。
地球の歩き方を見るが、距離感が全くわからない。
そして地図ではまっすぐの道のはずなのに、実際の道路は途中からやや曲がっており、遠くから見ると突き当たりのように見えた。
おかげでしばらくさまよい歩いてしまった。
「どこに行きたいんだ?」「案内は必要ない」
「昼飯ならこの店がいい」「店は決まっている」
「お土産買っていけ」「いらん」
全て目を合わせないようにして、寄ってきた人にも片手をヒラヒラしながらとにかく要らないアピールをしつつ立ち去った。
感じの悪い観光客に映ったであろうが、さすがに今日は浪費できる時間はないのだ。
で、先ほど突き当たりに見えたところが実は突き当たりでないことがわかり、ようやく目的の店にたどり着いた。
地球の歩き方には、チキンカツ丼が人気とのことだったのでチキンカツ丼を注文。
夏のような太陽が輝くカフェのテラスで、カツ丼を頬張るのはもちろん人生初めての経験だ。
ご飯は少々臭いのある米で、上質なものではなかったが、玉子でとじられたチキンカツはタレの味、肉の柔らかさ、ともに絶品であった。
そして、3日間で豚、牛、鶏三種制覇である。
近くに目的のお茶屋があるはずと思ってテラスの外に目をやると、すぐにその看板は見つかった。
降りているシャッターとともにΣ( ̄□ ̄υ)
地球の歩き方を見ると、営業時間は13:00〜
その時間は空港についておくべき時間だ…
慌てて他にいけそうなお茶屋がないか探す。
次に近いところはこの日は休み。他の店は、とても遠くて時間が足りない。
せっかくだがお茶は諦めようかと思いながらチキンカツ丼を食べていると、気がつけばシャッターが上がっている。
予想外のボリュームに苦戦しつつもチキンカツ丼を平らげてその店に向かった。
小さな店だが、店の壁にはびっしりとお茶が並べられている。
はじめにいた店員は英語対応だったが、後から来た店主だろうか、は日本語がとても上手だった。
お茶の香りをかがせてもらったり、マサラティーを試飲させてもらいながら、お茶を選ぶ。
50gの上級のダージリンが50ルピー。少しグレードの落ちるものなら35ルピー。さすが安い。
店を出て看板を見ると、営業時間11:00〜とのこと。
しかも最近書き換えられた感じではない。
もっとも、お店が実際に開いたのは12時をしばらく過ぎてからではあったが。
地球の歩き方もしっかりして欲しいと思ったのだが、よく考えると、買い物中にこんな会話を交わしたことを思い出した。
自「13時開店と聞いて、来れないと思ったが、早く開いてくれてよかった」
店「今日はいつもより少し早めに店を開けたんだ」
11:00AM開店とちゃうんかい!Σ( ̄□ ̄υ)
これがインドタイムか。
地球の歩き方よ、ちょっとでも疑ってすまなかった。
少し時間をオーバーしたので早足でメトロステーションに向かう。
エアポートメトロは15分おきくらいで走っているようだったが、ちょうどホームに着く少し前に出たばかりらしい。
渋滞なく空港まで行けるため、問題はないと思うが、余裕時間はかなりなくなってしまった。
カウンターの混雑を考えると、2時間前には空港についておきたかったのだが、結局1時間ちょっと前に空港に到着した。
やっぱりカウンター混んでるなぁ、と思っていたら、スタッフから、自動チェックイン機を勧められた。
こんなのがあるのを初めて知った。
予約番号を入れるとすぐに手続きができた。空いているし、これはいい。
が、チェックインが遅くなったため窓側も通路側も席がなく、やむなく真ん中の席になってしまった。
その足で搭乗口に向かう。
搭乗口付近で待機していたのだが、搭乗時間も近くなり、今のうちにトイレに行っておこうとトイレを探す。
たしかすぐ近くにあったはず。
あった。
動く歩道の反対側にΣ( ̄□ ̄υ)(近くにあったのは女性用)
この配置なんとかしろよ…凸(-_-#)
案の定、行って帰ってきたら搭乗が始まっていたよ…
ともあれ、こうしてなんとか無事にプネに帰ってくることができたのである。
出発前は、これで大丈夫と思っていたのが、実際には数々の想定外に巻き込まれて予定変更を余儀なくされた。
旅を終えた今にして思えば、こんな行き当たりばったりの一人旅で、よく予定通り帰ってこれたものだと思う。
旅のまとめ
・インドと言えど、北部の冬は寒い。
・インドの旅行は、金をかけなければ時間がかかる。
・ボッタクリは相場を知ることと、毅然とした態度で回避できる。だが時間は浪費する。
・顔も体もごついが、威圧や暴力行為を匂わせる人はいなかった。小ずるいだけで悪人ではない。
・寄ってくる人間の95%は金目当て。でも5%は本当に親切な人もいる。
・電車の時刻はあてにならない。始発以外は後行程を入れてはいけない。
・インドでは、計画外を計画しておくこと。
いやはや、波乱のインド旅行でしたね(笑)
こういうの一度体験してみたいけど、きっと機会がないだろうなぁ・・・。
私には、日本でCP+とか当たり障りのない好きなところに行ってる方が合ってるかな^^;
波乱のインド旅行なのではなく、おそらくインド旅行は波乱なのだと思いますw
例えば1ヶ月とか時間があって、自由に旅して回れるならそれでもいいのかもしれませんが、限られて時間の中でやりくりして…となると難易度は低くないですね^^;
まずは身近なところに行くというのは悪いことではないと思いますよ。
今の自分の環境では、これが身近だっただけにすぎませんw
CP+の方が遠いw
おはようございます(^^
思えば「インド」と一括りにしても国土は広いわけで、私など狭い日本でも中々遠くに行かないのに、こうして一人で行動するask-evoさんを尊敬いたします。
まだお会いした事はありませんが、きっとΣ( ̄□ ̄υ)このお顔立ちのままだと想像していますw
「何でもないような事が、幸せだったと思う」と歌うのはトラブル中の虎舞竜ですが、何予期せぬ何でもありも、これまた後で振り返ると良い思い出になるのでしょうか。
正直なところ、今回一人で行動するのはちょっと考えました。
なにせ初心者ですからw
そして、同じ時期に他のメンバーはネパール行きを計画していましたからね^^;
そっちに乗っかっても良かったのですが、やはりタージマハルは言っておかなければ、との思いで行ってきました。
無事に帰ってこれて良かったですw
えーと、どんな顔かはjさんとrさんに聞いてくださいw
自宅の位置はbluemさんが一番近いはずなんですけどねぇw
虎舞竜、まだなんかトラブってるんですかw
まぁ、終わりよければ全てよし、ですw
序章から一気読みしました。
いや~面白かった。
ハプニングは読者にとっては面白いものです(笑)
それにしても行動力がありますね!
すごい
こっちの方がブログらしい記事ではありますねw
こんなペースで書き続けることは不可能ですが^^;
まぁ、いろいろありましたが、総論として楽しい旅ができたと思います。
予定どおり帰ってこれたことと、こうしてネタにできたことが大きいわけではありますがw
行動力といっても、飛行機、電車、ホテルは旅行会社手配ですからね^^;
バックパッカーの皆さんとはまたレベルが違います^^;
いきなりインドはちょっと挑戦的であったと思いますが、国によっては、こういう旅も楽しいと思います。
もちろん、事前の計画は重要ですが、調べ物をしながらあれこれ考えるのも、予定どおり行かなくて右往左往するのも後になれば良い思い出ですw
こんにちは
まずは、お疲れさまでした。
無事帰還に安堵しております。
最初から、読みなしてからコメしに来ました。
bluemさんも書いてますが、ask-evoさんの行動力には脱帽です。
それも、海外で一人旅は凄いなぁ~
旅行記、堪能させて頂きました。
ある意味一人だからできた、とも言えますw
こんなプランニングに他人を巻き込むわけにはいきませんからねw
そして一人だったからこそ予定変更も自由で、予定を切り上げたり、切り捨てたりが自由だったので。
都市間の移動手段と、宿泊先さえ確保しておけばどうにかなるということもわかりましたw
まぁ、何より旅行会社が日本語対応できるところでしたからね^^;
安さ重視で現地ツアー会社だと帰ってこれなかったかもしれませんw
この旅行記を読んでの感想ですが、あっしにインド旅行は無理だと悟りましたw
機会が有れば体験してみたい気もしますが、1日でいいや(笑)
いや、普通は車・ガイド付きで申し込むべきなので大丈夫ですよw
その場合気をつけることは、ガイドに合流する前に騙されないこととトイレくらいです。
その分当然今回の旅よりも少しお金はかかりますが、安心料と思えば納得できないことはないと思います。
デリーやムンバイなら日本からも直行便があると思います(沖縄からはないと思いますがw)ので、全行程を旅行会社に任せれば大丈夫ですよw
その場合、インドは1日じゃ物足りないと思います。
ゴールデントライアングルだけで3〜4日、エローラ・アジャンタを含めて1週間くらいですかね。
ガンジス川とムンバイを加えたら各1日と言ったところでしょうか。
波乱に満ちた旅行だったようで、ブログを見る側は楽しませていただき
感謝しています。
これを読んだ後なら、子供のインド行きを止めただろうな。
いや、一応止めたけど聞き入れてくれなかったんでしたw
でも人生一度きり、こんな経験もやってみるものかもしれませんね。
いろんな意味で視野もグンと広まりそう。
ただ、危険を感じることはありませんでしたので、一つの経験としてインドへ行くことはいいことだと思います。
インドも広いですから、田舎の方へ行くと事情も違うのでしょうけど、人が集まるエリアであれば、過度な心配はいらないかと思いますよ。
確かに波乱に満ちておりますが、突っ込む余地のある波乱なので、平和といえば平和でありますw
ピンバック: インド初心者による無謀なインド一人旅 | 海外旅行はもっと楽しくなる。tripuuu(トリップー)