α

『Chùa Thiên Phúc』

『Chùa Thiên Phúc』 α7RII [16 mm 1-350 秒 (f - 4.0) ISO 100]

α7RII [16 mm 1-350 秒 (f – 4.0) ISO 100]

初めて一眼レフを手にしてからずーっとペンタックスを使い続けて、多分これからもそれは変わらないと思うのですが、まったく他のメーカーを知らないわけで、ずっと興味だけはあったわけです。
どうせならペンタと全く違うものの方が、明確に使い分けができていいかな、と。

しかもたまたまK-1がいつ受け取れるかわからない時だったので思わず予約してしまいました^^;
そしたら直後にK-1を受け取れる日が決まり、実際に手元に来たのもそっちの方が早かったという冗談のような状況でしたw

『緑に寄り添う』

『緑に寄り添う』 α7RII [16 mm 1-125 秒 (f - 5.6) ISO 100]

α7RII [16 mm 1-125 秒 (f – 5.6) ISO 100]

実はソニー機は好きではありませんでした。
なぜなら、電子ビューファインダー(EVF)の利点は理解しつつも、光学ビューファインダー(OVF)に比べて十分に信用していないということと、以前知り合いに見せてもらった写真データや、Xperiaの写真の色合いが好みでなかったからです。

なので、以前は2マウントならCanonかNikonだとペンタで苦手だ苦手だと方々から言われるAFが、どれほど違うものか良くわかるなと思っていました。

 

『玉山祠にかかる橋』

『玉山祠にかかる橋』 α7RII [16 mm 1-1000 秒 (f - 5.6) ISO 100]

α7RII [16 mm 1-1000 秒 (f – 5.6) ISO 100]

ところが、某写真家の写真や主張を見るにつれて、乗り換える気はないものの、併用ならアリかなと。
ちょうど価格を調べると、ハノイでは価格.comの最安値よりも大幅に安い値段(海外モデルですが)だったので思わずw
ただ、レンズは何本も買えないため、その写真家の写真で一番気になったZeissの16-35/F4のみ。

あとは帰国に合わせてKマウントアダプタを購入しました。
が、手振れ補正で焦点距離を入力するのですが、撮影情報に反映されないのは不便ですね^^;
レンズ情報の手がかりが何もないので、どのレンズを使ったか、記憶だけが頼りですが、場面では覚えていても1枚ごとになんか覚えとりゃしません。
もっとも、ボディに手振れ補正のない場合には、焦点距離入力自体がないでしょうから、アダプタを使った場合それが普通なのかもしませんけどね。

こういう地味だけど、痒いところに手が届くのがペンタのいいところかなぁ
まぁ、手入力は8mmから対応しているのに、焦点距離情報があるはずの8-16mmの8mm端で焦点距離情報を拾えないというおちゃめなところもあるのだけどw

 

『しずけさ』

『しずけさ』 α7RII [35 mm 1-350 秒 (f - 5.6) ISO 100]

α7RII [35 mm 1-350 秒 (f – 5.6) ISO 100]

で、EVFの感想ですが、レスポンスも見え方も思ったよりずっと良好です。
レスポンスはよほど早い動態を狙わない限り問題ないでしょう。
少なくとも自分のスタイルで気になるほどのタイムラグはありません。

レスポンスも見え方も、どちらもOVFの方がいいです。
が、EVFだとファインダー内の情報の自由が利くこと、ファインダー像の拡大ができるため、厳密なフォーカシングができるなど、利点はあります。

 

『光芒調整』

『光芒調整』 α7RII [19 mm 1-3000 秒 (f - 4.5) ISO 100]

α7RII [19 mm 1-3000 秒 (f – 4.5) ISO 100]

太陽を配置したい場所が微妙な1枚だったのですが、EVFなので直視しながら、拡大して光芒の形状を確認しながらF値を変更し、位置を微調整しながらシャッターを切ることができました。
こういうことができるのはEVFのメリットですが、肉眼よりダイナミックレンジが低いため、太陽周辺が全体的に明るくなって、場面によっては光源点がはっきりしないことがありました。
逆光撮影では、EVFが有利になる時と、却って使いにくい場面もあるようです。

 

『夕暮れスナップ』

『夕暮れスナップ』 α7RII [31 mm 1-60 秒 (f - 4.5) ISO 320]

α7RII [31 mm 1-60 秒 (f – 4.5) ISO 320]

EVFだとホワイトバランスや露出を実際に確認しながら撮影前に調整できることがメリットです。
というのは、太陽を直視できることと合わせて、EVF支持派の常套句ですが、実際にはPCとのカラーマッチングまでしないと意味がないですし、環境光の明るさによって、ファインダー内の明るさが一定に見えないため、結局ファインダー内の像を信用できていないのが現状です。

カラーマッチングや、ファインダー像の明るさ調整を適切に実施すれば、もう少し違うのかもしれませんが、今のところはEVFで調整するよりも、カメラの露出調整に、OVF+自分の経験で補正する方が良好な結果が得られています。
暗いところでは設定露出になるようにファインダー像も明るさが増してくれるのはありがたいのですが、暗い場面で大幅に増感するとフレームレートが落ちるので、単に明るいというだけでは、実用上OVFに比べて必ずしも優位性があるわけではなさそうです。
(もちろん状況次第で有利になります。)

なによりEVF自体の問題ではありませんが、測光方式が実絞り一択なので、夜景などで絞って撮ろうと思うと、増感のためにノイズが増え像が荒くなって、フレームレートも落ちます^^;
実絞りにもメリットはあるのでしょうが、開放測光と使い分けができる様にして欲しかったですね。

 

『FF16mm』

『FF16mm』 α7RII [16 mm 1-60 秒 (f - 5.6) ISO 320]

α7RII [16 mm 1-60 秒 (f – 5.6) ISO 320]

で、16-35/F4ですが、まぁまぁいいチョイスでした。
純粋にレンズだけの大きさで言えば、8-16とか16-50並であり、FF対応レンズとして特別大きいわけではありません。
本体が小さいおかげでレンズが大きく感じてしまいますが、まぁFF対応レンズですし、やむを得ないでしょう。
なによりこの焦点距離が自分にはめっちゃ使いやすくて、K-1用のFF最広角が31mmなので、16mmは貴重です。

画質はまた別の機会にテストしたいと思います。

 

『露出ズレ?』

『露出ズレ?』 α7RII [16 mm 1-60 秒 (f - 5.6) ISO 1600]

α7RII [16 mm 1-60 秒 (f – 5.6) ISO 1600]

撮影中、ちょっと気になることがありました。
ファインダーを覗いていた時と、シャッターを切った後に表示される撮影結果で明るさが異なっていました。
おかしいと思ってもう一枚撮るとこちらは正常でした。
光の入り方が少し変わったのかな?でも実絞り測光なのに?

実際EVFでイメージした明るさはこの中間ぐらいだったのですが、EVFの明るさ調整も難しいものです^^;

高感度画質は優秀です。
詳しい比較は別途詳細に行いますが、かなり低ノイズで優秀です。

 

『街角スナップ』

『街角スナップ』 α7RII [35 mm 1-350 秒 (f - 4.0) ISO 100]

α7RII [35 mm 1-350 秒 (f – 4.0) ISO 100]

本体は小さいものの、グリップの形状はとても良く、握りやすくホールド性も良好です。
ペンタのグリップにも通じる形状です。

K-1のクロップモードに相当するAPS-Cモードを持っており、APS-Cレンズでも使用できます。
EVFなので、APS-Cモードでもファインダスクリーンいっぱいに映ります。

カスタマイズ可能なボタンとホイールが12個あります。
デフォルトのままが都合のいいものや、誤操作を防ぐために動作を割り当てないほうが良いものもあります。
それらを除いても6つほど自由にできるので自由度が高くて良いと思います。
もちろん一つはAFボタンにセットし、シャッター半押しは殺しています。

ペンタックスと同じく、Auto ISO機能があります。
SLOWEST〜FASTESTまでの5段階と、SS指定の両方が選べます。
SS指定はペンタにはなく、ISOの設定上下限に当たればSSが早くも遅くもなり、これは便利です。
が、SLOWEST〜FASTESTが焦点距離基準じゃないのは???でした。
NORMAL/FASTESTにすると、それぞれ単純に1/60,1/250で調整されます。SSの直接指定と何が違うの???
謎仕様です。

 

『夜の撮影』

『夜の撮影』 α7RII [16 mm 1-60 秒 (f - 4.0) ISO 2500]

α7RII [16 mm 1-60 秒 (f – 4.0) ISO 2500]

全般的に使い勝手は悪くなく好印象ですが、致命的ではないもののやはり気になる点も多くあります。

せっかく便利なAPS-Cモードですが、ボタンに割り当てもできず、Fnボタンで開くパレットメニューにも割り当てることができません。
いちいち設定メニューから開く必要があり、使い勝手は良くないです。
基本的に10mm魚眼での利用になりますがw

ストラップを通して束ねる四角のプラ部品が貧弱すぎて、プロ巻きをしたら二つとも数日のうちに割れました。
プロ向けのカメラでプロ巻きに耐えられないとか何かの冗談かとw

AWBは旧来の方法で、基本白にされてしまいます。
自分はその場の色味を少し残したいので、現像時にカメラ設定を採用しにくい。
AWBだけでなく、カメラのキャリブレーションも赤〜オレンジ系が実物とずれている気がするので、Lrで調教が必要です。

ボディからの機械動作を伴うAFはないのに、AFモードのままMFできない。
MFできないだけなく、MFで利用する機能も使えない。
AFモードでもシームレスに拡大ファインダーでMFとかできると便利なのですけどね…
MFをしなくても、拡大ファインダーは構図の微調整にも使えるので、MFに限る必要はないと思うのだが。

ブラケット撮影の順番として、+→0→-がない。
あるのは-→0→+か、0→-→+の二つのみ。
手ぶれのしやすい+露出を先に終わらせてしまいたいんだがなぁ…

ブラケット撮影で、K-1は1回のレリーズで必要枚数全てを撮ってくれるが、α7RIIでは、撮り終えるまで押し続けないといけない。
1枚ずつレリーズを押すのなら問題だと思うが、レリーズボタンを押したままの後者の方が手ぶれは効果的に抑えられるかもしれないので、デメリットとは言えないかもしれないが。

電池の消耗はやはり早いです。
半日ぶらぶらしながら電源をこまめに入り切りをして、ブラケット含む87枚を撮影してバッテリーが残り46%
その間には露出調整やWB調整など、撮影以外の操作も含んでいます。
長期戦には向きませんが、予備電池が標準で付いてくるので、遠征をしない限りは致命的とまではいかなさそうです。

項目 Better Remarks
大きさ・重さ α レンズまで含めても軽いが、パンケーキレンズをつけないと、小さいことをメリットとして実感できるほどではない。
ホールド性 引き分け αはコンパクトなため、手が大きいと小指が余るが、ホールド性は悪くない
バッテリー K-1 αは小さいボディに伴って電池も小さい。EVFであることもあって、電池の持ちは悪い。標準で電池が二つ付いていることと、USBで充電出来ることは良い。
ファインダー 引き分け 純粋な見え方で言えばK-1だが、α7RIIはファインダー像の拡大が出来るなど、使い勝手が良い。
操作性 K-1 α7RIIも自由度が高く優秀だが、K-1の方がやはり痒いところに手が届いている。
逆光撮影 引き分け 場面により得手不得手がある。

αの使い込みはまだまだですが、いずれも一長一短はあるものの、αも思っていたよりずっと細かい設定が可能で、使い勝手は上々です。
が、使い手への配慮はペンタックスの方が一歩上かなとも感じました。慣れの問題もあると思うので圧倒的な差でもありませんが。
許せない致命的な問題がないか、ファインダーの違い、画の好みで、それぞれ評価は分かれると思います。

自分は画質はK-1の方が好みです。
αの方が色相が全般的にLr設定でいうマイナス側に寄っている様に感じます。
Lrの設定で解消できるかどうかはこれからですが、RAWですので、以前JPEG撮って出しで見た、よくない印象はカバーできると思います。
実際、先の写真家の写真ではそうした色の違和感は感じなかったので。

また、ファインダーはOVFの方が好みですが、EVFが便利に使える場面があることは事実で、うまく使い分けられたらと思います。

せっかく本体はコンパクトなのに、レンズが大きいのがもったいなく、パンケーキ単焦点ぐらいもう一本買ってもいいかなと思っています。
コンパクトさでいうと35/F2.8しか選択肢になるのですが、16-35とレンジがかぶるのと、最大撮影倍率が0.12と低いので躊躇しています…

そして、いつ飽きるかわかりませんがw

今日のボケ
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α」への10件のフィードバック

  1. こんにちは
    α7R II買われたんですね。
    購入おめでとうございます。
    他社製のカメラとの併用、お互いの機能を補えるので、写真撮影の幅が広がりそうですね。
    ブラケット撮影ですが、nikon機の場合は、ブラケットとレリーズ機能が別制御になっています。
    必要枚数全てを、まとめて撮るには、レリーズを連写にします。
    ソニー機、レリーズは別制御じゃないのかな??
    ペンタックス機は、独自のAEモードがあったり、ほんと痒いところに手が届く仕様ですね。
    オールドレンズも使えるのは凄いです。

    • 全く性格の違う機種なので、両立するか、片方使わなくなるかのいずれかだと思いますw
      気になるレンズがあるのですが、結構いい値段するんですよね^^;
      当面はレンズ1本とマウントアダプタでペンタレンズを使用します。
      K-1で使用できない10mmFisheyeをAPS-Cで利用していますw

      αの場合、ブラケットモードが2種類あります。
      Single BracketとContinuous Bracketの2種類です。
      このうちContを使用すれば、連写を選ぶ必要はありません。
      というか、ペンタと同じく、Bracketと連写モードは、いずれもDriveモードの一つなので、排他選択です^^;

      しかし、このSingle Bracketって、いつどういうときに使うのか正直わかりません^^;

      ちなみにペンタより多く、9枚までBracket撮影できます。
      そんなにいらんけどw

  2. おお、いつの間にかツーマウント!
    しかもαをチョイスするとは思いませんでした(笑
    ペンタのOVFは優秀なので、もう一台はEVFにしても面白いですね。

    • OVFが好きなので、メイン機にはなりませんが、全く性格の違うものなので、うまく使い分けられればいいのですけどね^^;
      色の出方やWBが違うので、そこをどう調教するかが目下の課題です。

      ちなみに以下のサイトでは両機がOverall Scoreで1位と2位です。
      http://cameradecision.com/compare/Pentax-K-1-vs-Sony-Alpha-7R-II

      使ってみて思うのは、OVFとEVF、絶対的にどちらが優れているということはないので、自分の使い方に合わせて選べばいいだけの話です。
      自分はこれが好きというのは問題ありませんが、それをもって相手側を批判する正当性は全くないことを実感しています。

  3. こんにちは。
    なんと!密やかに2マウントになっていたんですね。
    これは毛色の違う機体ですから、住み分けとか気分とかで使っていけそうですね。

    私が欲しいカメラは、例えば連写が速い、動態追従性能が良いので、飛んでいる野鳥も簡単に撮れる。などと言うカメラは欲しいとは思いません。
    撮りたいと思った鳥が、目の前のベストポジションに飛んできてナイスポーズしてくれる、そんなカメラが欲しいですw

    • えぇ、密かにw
      色合いの好みであったり、やっぱりOVFが好きだったり、先代α7の軟弱マウントの話があったりとかで、はっきり言ってソニーは最初どうとも思っていなかったんですけどね^^;

      まぁ、本文にある通り、ある写真家さんが絶賛しており、実際に撮られたものを見たとき、それをどうやって撮ったのかという説明を見るたびに、少しずつ興味を惹かれまして。

      bluemさんの要望はカメラで実現するのは困難と思われます。
      解決策としては、bluemさんが、鳥と会話ができるようになること、そしてお願いを聞いてもらえるような信頼関係を築くことではないでしょうかw

  4. まさかのソニーにビックリです!
    どこまでも探究心が深いですね〜。

    他メーカーの物は、使ってみないとわかりませんから
    お気持ちはよくわかります。
    出来る事なら、月替わりで試したいくらいですもん。(笑)

    • 本当なら全メーカー使い込んで、自分に一番合ったものを選びたいのですがw
      本体だけならともかくレンズがねぇ…^^;

      ただ、少なくとも色に関して言えば巷にある画像とか見る限り、やはり自分にはペンタがいいかなぁ、と思っています。
      あと、使い手に便利なものづくりを、どこよりも追求していると思います。

      まぁ、それだけに今回LVと再生ボタンが入れ替わったのは残念です^^;
      LVでも左手はレンズの下に添えるので、左肩にLVボタンがあるのは意外と大きなマイナスに感じています。

  5. お~!
    サプライズにビックリです。
    ファインダーは異なるけど性格のにていると思われる2社のFF機をどう使い分けるのか楽しみです。
    ANKグループにはSONYはいないし、askevoさんは先入観なしに公平にジャッジする人なので今後のレポートが興味深々です

    • センサーの差なのか、思想の違いなのかはまだわからないところがありますが、得られる画からは、結構性格が違うように感じます^^;
      ただし、使い勝手に関しては、痒いところに手が届く設定の自由度がありますし、グリップの形状もよく考えられていて、ペンタの作りに共通するものも感じました。

      色に関しては違いが目立つ場面も多々見られ、これを調教して同じ方向性に仕上げるか、それぞれの個性として使い分けるかは微妙な判断です^^;
      とりあえずは気に入らない色の出方だけをLrで補正するような感じですかね…

      そういやANKグループにはCもNもいますね。
      誰かオリとフジに手を出してくださいw

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