インド初心者による無謀なインド一人旅 – 1日目


* インド出張中のため、もうしばらくインド記事になりますが容赦ください<(_ _)>
『北部は寒い』

『北部は寒い』
飛行機は予定通りデリーに到着。
計画では、メトロでデリー中心に移動し、ラールキラーとフマユーン廟を見てデリー駅からアグラに向かう予定だった。
デリーの空港は何度か利用したことがあり、空港とつながっているメトロ駅を利用するのはたやすいと思っていた。
が、到着すると何か様子が違う…これはいつもと違うターミナルだorz
(いつも利用しているのはJet AirwaysでT3、今回はIndiGoでT2)

序章

 

『空港近くの世界遺産』

『空港近くの世界遺産』
最初、デリー空港のATMでお金を下ろしてから行動する予定が、目的のATMがあるのはT3であり、いきなり変更を余儀なくされることとなった。
もちろんターミナル間を移動するシャトルバスもあり、これを利用しても良かったのだが、初日分くらいの手持ちはあったので、予定を変更し、空港に一番近く、最終日に回るつもりだったクトゥブ・ミーナールに行くことに。
空港のカウンターでプリペイドタクシーを申し込みタクシーに乗りこむ。
なんか知らんけど、空港出口までとはいえ、途中でドライバーに親しげに話しかけながら勝手に誰か乗ってくるし・・・インド自由すぎ(- -;

 

『Qutb Minar』

『Qtub Minar』
The World Heritage – Qutub Minar

クトゥブ・ミーナールを見たあとは、日本食レストランの「たむら」に行こうとリキシャを探す、というか勝手に群がってくる
値段を聞くと500ルピー、と地図上の距離で行くとありえない金額なので、「Mapで距離を見るから待て」、というと、一人のドライバーが、「なるほど、それは賢いね」と。
別にほめてくれなくていいよ。あんたらが吹っかけてくるからこっちは自衛しないといけないんだよ。

距離は10kmほど。メータータクシーでも1km20ルピーほど。
暖かいタクシーに比べ、風が吹き抜けるリキシャでそれより高いということはありえない。
150ルピーで行くことを提案したが、誰も乗ってこなかったので止む無く200ルピーで手を打つことに。

リキシャを走らせてすぐ、ドライバーがお土産屋によりたいと言い出した。
「何も買わないよ」と言っても、それでもいいと、短時間見るだけなら、と了承した。
が、これが第一の過ちであった。
店に入るとしつこく売込みが来た。
ただ、最初にATMに寄れなかったのだけは功を奏し、金下ろしてないから持ってないと言い張り、一応めぼしいものを半額くらいで購入。
この価格交渉と、「他にも見て行け」と店の中を引っ張りまわされて結構な時間をロスすることにorz
じゅうたんなんか買わないよ…(- -;

 

『たむら』

『たむら』
その後リキシャがたむらに向かうかと思えば、何故かほかのドライバーと話をしながら、寄り道をしている。
で、何人かに声をかけたところで、違うリキシャに乗り換えろ、と。
何じゃそりゃ?とは思いつつも200ルピーで行くことを念押しし乗り換え。
その時お土産屋で、長時間待っていたから300だとか言い出したが、「ダメ、200」と押し通した。
っつーか、そもそもお前が連れてきたんだろーが凸(-_-#)

 

『カツ重』

『カツ重』
で、次のドライバー、明らかに違う場所で「ここがたむらだ」、と。
店の看板が明らかに違うだろ!
結局、たむらのある区画までは来たものの、そこから先は、任せてさまようより自分で歩いて探した方が早いと判断し、降りることに。
GoogleMapで検索した住所は全く違うところだし、地球の歩き方のMapもアバウトすぎて、しかも位置ずれてるし、でやっぱりさまよいながらも、近くのインド人を捕まえて道を聞くこと3人目、なんとかたどり着いた。
お土産屋とこのたむら探しで結構な時間を食ったものの、探した甲斐あって、カツ丼はうまかった。

 

『Yellow Line』

『Yellow Line』
で、さすがにお金を下ろさないと何もできない状況になってきたのでATMを探すことに。
最初は歩いてATMに行く予定だったのだが、すでに結構時間を浪費していたため、歩いていけるところではなく、街中に向けてメトロで移動した。
英語併記がなくまったく読めないのだが、複数のメトロのラインの乗り換え駅と、現在の駅が表示されているため、地球の歩き方に乗っている路線図と見比べることができ、特に迷うことはなかった。
が、この乗り換え駅の混み方というと大変なものだった。

メトロを降りて、ATMを探そうとMapを見ながら探していると、一人のおっちゃんが寄ってきて、「探し物があるなら政府運営の、デリー観光協会(DTTDC)に行くといい。案内するからついておいで」、と。
地球の歩き方に載っている場所とどうも違うようで、それを伝えると、「街の発展が早いから、場所はすぐに変わってしまう」と。
この時点で怪しいなとは思いつつもひとまずついていくことに。
入り口にDTTDCの表示があるオフィスに入ると、一人のスタッフが声をかけてきた。

「ここは政府の運営だから安心だよー」

きた。一言目からうさんくさい。
ATMを探していると伝えるも、「この後どこに行くんだ?」と聞かれたので、「電車でアグラまで行く」と答えたところ、「霧の影響で電車が大幅に遅れている。このスケジュールだと帰りの飛行機に間に合わない。車で行くのがいい。だが、今は混んでいる時期なので空きは厳しいかもしれない」、とどこかに電話。
「たまたま一人分だけアグラ往復のバスツアーが空いていた。さっき別の旅行者にも頼まれたが二人組みだったのでダメだった。通常15000ルピーだが、12500ルピーでいい。」

うわさに聞く、「旅行者だまして高いツアーを組む」というテンプレ話が早くも登場。遭遇率高すぎるだろ(- -;
「まずお金を下ろしたいので、ATMの場所を教えて欲しい。このツアーを申し込むかどうかは、ATMに向かう途中で考える」と、そこを後に外に出て、飛行機と電車を手配してもらった旅行会社に電話。
電車が遅れているのは事実だが、こういう手口で高いツアーを売りつけるのはよくあるパターンということで、ひとまず電車の運行状況は都度教えてもらうこととし、万が一飛行機に間に合わない恐れがある場合は、その時点で車の手配や飛行機の便を遅らせる調整を相談させてもらうこととして、予定通り電車で行くことにした。

地球の歩き方には、「DTTDCが通りまで出て客引きを行うことはない」と注意点が書いてあるが、通りすがりの親切な人が、偽物に案内することがあることがわかった。
騙しの手口も日々進化しているようで、ガイドブック+αの用心が必要なようだ。

 

『つなぎのインドハッカ』

『つなぎのインドハッカ』
その後、一応裏づけだけは取っておこうと、本物と思われるDTTDCに向かって歩いていると、一人のにーちゃんが近づいてきて、「どこに行きたいんだ?」と。
とりあえず用事があるわけではないが「DTTDCにいこうとしている」というと、「ついて来い」と。
方角はあっていたし、道路を渡らないといけないところ、地下道を案内してくれ、どうやら正しく案内してくれたよう。
とりあえずお礼を行って、別れた。はずだったw
場所を確認したかっただけで、用事はなかったので、すぐにそこを離れて駅に向かう途中、「今度はどこに行きたいんだ?」と、さっきのにーちゃん。
監視してたのかよ…(- -;

断っても良かったのだけど、自分の向かう方向を勝手に先導し始めたのだからしょうがない。
世間話をしながら駅に続く道まで案内してもらったところで、「金は要らないが、飯を食わせてくれないか」と。
まぁ、案内は丁寧だったし、マクドナルドでよいとのことだったので、それくらいなら、と了承した。
これが第二の過ち

マクドナルドに到着。正月休み。
折角駅に向かっていた道をひたすら戻り、2件目へ。
しかもめっちゃ混んでるし(- -;
しかし、約束した手前、断るわけにも行かず混雑の中に飛び込んでオーダー。身動きとるのが難しい状況で7分待ち。
電車は遅れてるんだろうけど、一応予定時刻の1時間前には行っておきたかったのだがここで断念。

事前情報はいろいろ仕入れ、金をだまそうとすることは、きちんと手を打てたと思う。
だが、インドで真に恐ろしいのは時間の浪費だとここで気がついたorz

 

『デリー駅』

『デリー駅』
結局予定時刻の30分前に駅に到着した。
ひたすら歩く広い駅だったが、案内を見れば、ホームにたどり着くのはすぐだった。
電車の運行は2時間15分遅れの19:50発車。
この時間からどこに行くあてもなく、止む無くただ待つことに。
で、ホームがめっちゃ長くて、指定車両のC1の表示を探すのにも結構歩くことになった。

待っている間に運行状況を確認するも、途中から自分の電車の情報表示が無くなるΣ( ̄□ ̄υ)
運行自体がなくなったのではないかと心配になり、情報を求めてホームをうろついていると、同じ電車に乗る予定のカナダ人カップルがいたので、少し話をするが、やはりお互いに状況は分からず。
一旦ホームを上がって、駅入り口の掲示板まで行くと変らず19:50の表示。
ひとまず安心してホームに戻るも、ホーム上の情報には相変わらず表示なし。

 

『C1のつもりだがD6』

『C1のつもりだがD6』
19時くらいに電車が到着した。
こんなに早く着くなら早く出ろよーと思いつつ、座席の下見。
コスト優先とは言え、4時間も乗る電車としては、かなりつらそうなシートだった。
電車は間違いなさそうなので席に座って待っていると、他の人たちもぞろぞろと乗ってくる。
だが、電車は19:50を過ぎても出発しない。
そこからしばらくして何かのアナウンスが入ったようで、内容は分からないが、先ほどぞろぞろ乗ってきたインド人がやれやれと言った感じで、こんどはぞろぞろ降りだした。

 

『電車と車両の番号』

『電車と車両の番号』
ちょっと待てΣ( ̄□ ̄;)
何がどうなってる!?
相変わらずこの電車の運行状況の表示はないまま。
ホームの様子を伺いながらうろちょろしていると、ついにホームに表示されていた電車の番号までもが違う電車の番号に変ってしまった。
まさかの運行休止か?Σ( ̄□ ̄υ)

ホームで様子を伺いながら、止む無く旅行会社に電話して相談してみるが、さすがに電話越しでは判断できない様子。
どうしたものかと思っていると、3時間遅れで電車が動き出すではないか。
休止して車庫にでも戻すのかと思いきや、他の車両には人が乗っているΣ( ̄□ ̄υ)
あわてて電話の先に、「動き出したので飛び乗ります」と伝え、文字通り飛び乗った。

電車の番号が変ったのは、この電車が発車間近で、次の電車の表示に切り替わったのだろうという結論に。
電車がホームから出た後で次の表示にしろよ(- -;
本当にアグラに行くのか一抹の不安を残したまま、「もし違うところに向かうようならまた電話します」と伝え、電話を切った。
ともあれ、今回の旅の最大のピンチは飛び乗り切ったのである。

もちろん動き出してから飛び乗ったので車両は適当。
困った様子でいたら、一人の男性が声をかけてきた。
予約した席でなくても空いていれば座ってOK、と。
最初の車両に比べ、こちらの椅子のほうが良いため、そうすることに。

しばらくして車掌が来てチケットの確認。
ここは車両が違うから次の駅で移動しろ、と。
そりゃー、勝手にいい席に座ったらダメだろうなと思っていたが、車掌が去った後、先の男性が「このままで大丈夫」と。
しばらくして先の男性が、本来の車両に移動しようと歩き出す。
案内してくれるのかと思いついていくが、さっきの車両とは反対方向で、明らかにいい車両に向かっている。

 

『アグラカント駅』

『アグラカント駅』
後になって分かったが、こっちが本来の車両だったらしい。
普通に考えれば日本の旅行会社が日本人に手配する席なのでそれなりにいい席だろうな、と。
ホーム上の表示を当てにして車両を探したのだが、停車位置はかなりいい加減で、表示と実際の車両は合っていなかったのが間違いの原因のようだ。
よく見れば、車両本体にもそれをあらわす記号が書かれていた。
そして4時間遅れでアグラに到着し、夜中の2時にホテルにチェックインした。

2日目までもつれ込むことになった1日目は、こうしてなんとか終えたのである。

 

2日目
3日目

今日の戯言
本文が徒然記事のため、休止します。

 

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インド初心者による無謀なインド一人旅 – 1日目」への11件のフィードバック

  1. おはようございます(^^
    所々文字が大きくなる所にインドを感じますw
    騙すのが悪いというのは日本、騙されるのが悪いと言うのがインドというイメージを沢木耕太郎の深夜特急を読んで以来持っています。
    これまで3回読んでいますが「常識」という思い込み概念で視野が狭くなっている事に気付いたり、本記事もワクワクしながら読ませて頂きました。
    しかしどうしてこうも、人の不幸は美味なのでしょうかw
    続き、メッチャ楽しみです♪

    • インドは苦労が多い分、ネタの宝庫でありますw
      というか、生きていくために、ネタにして楽しまねばなりませんw

      日本人が持つ「常識」は、世界に誇れるすばらしい文化の結晶だといつも思います。
      でも、世界はそうではないと言うことも同時に知っておかないと、痛い目に合いますし、慢心を生むことにもなりかねません。
      日本を出たときに、その常識は通用しないと認識すること、そして常に謙虚で、しかし、自分の意思ははっきりと持つこと、が大切だと思います。

      まだまだ未熟でたびたび痛い目にあっておりますがw

      不幸が美味なのは、程度が軽いからですw
      旅に出たまま消息不明でブログの更新が完全に止まったら笑えないですw

      自分の文才で、どこまでありのままに伝えられるか分かりませんが、お楽しみいただけたら幸いです。

      にしても、1日1記事でこれほどのボリュームになるインド、一度訪れることをオススメしますw

  2. 良い旅行記ですね(笑)
    いろいろ小さな事件が起きて、読んでいる方としては面白いです。
    ただまあ、ここまで文化が違うと大変なことが多いだろうなと思いますが、こういうのは貴重な体験になることでしょう。
    後々になれば、良き思い出ってやつですかね^^;

    • 良い旅行記というか、あまりに日本の常識とかけ離れている、トンでも世界なのかw
      インドは、最も日本の常識が通用しない国の一つではないかと思っておりますw

      文化の違いは面白いです。
      その分自衛も多々求められるわけではありますが(^^;
      そして、ベトナムの助走無く対応できたかどうかは未知数ですw

  3. こんにちは
    これは、面白い旅行記ですね。
    大変さがストレートに伝わってきますから
    それにしても、人を見たら泥棒と思え的な対応が続いて、精神的に疲れそうです。
    海外で暮らしたことがない日本人では、鴨ねぎにされそうだなぁ~
    以前、ピラミッド見に行ったことあるけど、写真撮ってあげると言って、カメラ渡したら、カメラ持って行かれた同僚がいたり、らくだに乗るのに交渉しないで乗ったら、とんでもない金額だったりと、やはり自衛の精神が多いに必要ですよね。
    続編、楽しみにしております。

    • まぁ、電車以外は楽しむ余裕もありましたけどねw
      でも、想定以上に時間を消費してしまいました…

      インドでは、写真を撮ってあげると言われて、カメラを盗まれることは無いと思いますが、多分撮影料を要求されますw
      ただ、買い物にしてもリキシャにしても、事前に交渉した金額は守ってくれますので、それだけは安心していいと思います。
      インドに限らず、お金を支払うときには、事前交渉や、メーター利用など、明確な基準を設けないといけないです。

      改造メーターには注意ですが(^^;

      まぁ、国や地域によって程度の差はありますが、日本から一歩でたら自己責任と自己防衛意識は常に持たねばなりませんね(^^;
      少なくとも日本人にとって、日本より無防備でいられる国は無いと思います。

  4. … 笑っても良いですか?(肩が震える〜!)

    インドでも北部は寒い
    時刻表はあってないようなもの、いや、無くてもいいだろー!
    やっぱり人が多い、その人達の殆どが自由人… 
    というのがざっくりした感想です。

    人目が多過ぎて、いちいち気にしたり、気遣ったり
    という事が全く出来ない国民性になっちゃったんでしょうね。

    海外はいい加減な事が多く、きっちりされると逆に「すごい!」
    と思ってしまうんですが、インドでそれは期待出来ませんね。
    「時は金なり」などという言葉さえ、無いんでしょうねぇ。。。

    • どうぞ笑ってやって下さいw

      インドの感想は大体そんな感じでよいと思いますw
      デリーは人がとても多く、しかもみんなマイペースで歩いているので結構しんどいです。
      インド人は順番を守らないし、ぶつかりそうになってもぎりぎりまでよけないし、とにかく歩くのがしんどいです。

      インドはとにかくやったもん勝ちですw
      まぁ、ある意味前向きではあるのですが、遠慮していると負けますw

      インドできっちりしていることってなんだろうな…
      今のところ飛行機の発着ぐらいは時間通りですかね。

  5. いや~ こりゃ楽しい読み物ですw
    1日の行動でこれだけの事件に合うのは難しいですよ(笑)
    日本という国がどれだけちゃんとしているのかってのがよく分かります。
    逆にインド人は日本人をどう見ているんだろうか。
    そっちも読んでみたいなぁ

    • お楽しみいただけているようで何よりです。
      苦労して苦労した甲斐がありましたw

      日本はちゃんとした国です。
      もちろん完璧ではありませんが。
      今の日本に文句を言ってばかりの日本人が、日本以外で生きていけるとは思えないんですよねw
      結局日本にすがって生きていくしかない人が、日本に文句ばかり言っている現状に、最近特に腹を立てていますw

      日本にすがらずに生きていける人は、文句があるなら日本を出ますからねw
      文句を言うのは日本以外では生きていけない人ですw
      いつから日本人はこんなにわがままで自分勝手になってしまったのでしょうか(^^;

      インド人の立場で日本を…残念ながら私に書くことはできませんねw

  6. ピンバック: 海外旅行はもっと楽しくなる。tripuuu(トリップー)

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