smc PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited

『広角単焦点』

『広角単焦点』

ずっと新しいレンズの紹介ばかりで、既存レンズは紹介していなかったわけです。
広角バカとしてはやはりこのレンズを紹介しなければいけないと思うわけでありまして、今更な記事となりましたw

広角レンズは各社ともズームレンズばかりで、単焦点は非常に希少なわけです。
そしてDA15の一番の特徴はこのポケットに入るコンパクトさです。

いわゆるAPS-Cで広角と言えるレンズで、ポケットに入るのはあらゆるカメラ・レンズメーカーを含めてこれとDA21だけではないでしょうか。

 

『テスト全景』

『テスト全景』

すでにハノイは離れましたが、テストストックから引っ張ってきておりますので、テスト用のいつもの風景です。

 

『中央等倍』

『中央等倍』

中央の画質はいいですね。
F11で若干甘くなっていますが、全域で使えると思っていいと思います。
後で話題にしますが、DA15にとって、F11が使えることは非常に重要ですw

 

『周辺等倍』

『周辺等倍』

次に周辺です。
開放ではサムネイルでわかるほど甘さが目立ちますね。
周辺で行くとF11が最もシャープです。

 

『まっすぐ』

『まっすぐ』 K-5IIs DA15mmF4 [ F8 1/750 ISO160]

K-5IIs DA15mmF4 [ F8 1/750 ISO160]

DA15の素晴らしいところはいろいろありますが、その一つがこの歪曲の少なさです。
15mmという超広角域で、このコンパクトさで、この歪みのなさは驚異的です。

このコンパクトさを実現するために開放でF4と決して明るいレンズではありませんが、広角を使う場面はほとんどが絞って使いますし、最近ではカメラの高感度ノイズもかなり低減されていますので、あまり障害になることはありません。

 

『逆光耐性』

『逆光耐性』 K-5IIs DA15mmF4 [ F8 1/350 ISO160]

K-5IIs DA15mmF4 [ F8 1/350 ISO160]

そして素晴らしいのは逆光耐性です。
太陽をもろに入れても何の不安もなく撮ることができます。

超広角レンズで風景を撮ると、必然的に太陽が入ることが多くなります。
まして自分は広角レンズは太陽を撮るためのレンズといっても過言ではないため、逆光耐性は何より重要なわけです。

そして今はHDコーティングを施し、さらに進化した逆光耐性を持った新DA15が販売されています。
が…

 

『光芒』

『光芒』 K-5IIs DA15mmF4 [ F11 ISO140]

K-5IIs DA15mmF4 [ F11 ISO140]

DA15の次の特徴はこの美しい光芒です。
7枚絞りから生み出されるこの光芒は、単なる光芒の数だけでなく、その均一さがこの美しさを生み出しています。
中央と周辺画質のバランスを考えると、F8まで絞ればパンフォーカスを考えても十分なのですが、確実な光芒を狙うため、F11を使用することが多いです。
光芒を気にしない時であればF5.6〜F8で良いと思います。

上で現行レンズであるHD-DA15について触れましたが、こちらは絞りが円形絞りとなっています。
円形絞りは残念ながら絞りのエッジのシャープさが失われていますので、光芒が綺麗なのは非円形絞りであり、私はHDではないsmc-DA15を支持します。

円形絞りは綺麗なボケになるというメリットがあるのですが、そもそも広角レンズはパンフォーカスメインで使うレンズであり、誰もボケの美しさは求めていないわけです。
これがズームレンズならやむを得ないかとも思うのですが、何故に広角単焦点に円形絞りを採用したのか、ペンタレンズラブな自分でもこれだけは非難させていただきますw
新品では円形絞りしか手に入りませんので今のレンズを大事に使わなければいけません^^;

もしこのレンズに興味を持たれたなら、中古でグリーンのラインのDA15を探すことをオススメします。

 

『虹の架け橋』

『虹の架け橋』 K-5IIs DA15mmF4 [ F5.6 1/20 ISO3200]

K-5IIs DA15mmF4 [ F5.6 1/20 ISO3200]

ペンタックスらしい色のノリです。
コントラストがしっかりしていて透明感のある深い色合いがいいですね。

そしてやはりこの光芒には惚れ惚れします。

 

『パース』

『パース』 K20D DA15mmF4 [ F4 1/20 ISO400]

K20D DA15mmF4 [ F4 1/20 ISO400]

広角レンズといえば広く撮るか、寄ってパースを強調するかのいずれかの使い方になりますが、これだけ寄っても歪みが気にならないのはさすがです。
そして引いても水平線がまっすぐです。

もちろん現像や、カメラの機能で歪みの補正は可能です。
でも、レンズの歪みを補正するということは、光学ファインダーなら覗いたものと異なる画になるということであり、液晶ファインダーにしても余計な画像処理を挟むことでファインダー像のレスポンスに影響を与えるはずです。

そしてさらに言えば、歪みを補正するということは、センサーで捉えた画素を一部捨てて残った画素で補完を行うということであります。
閲覧サイズにおいてそれが致命的になることはありませんが、レンズの歪みは少ないに越したことはありません。

 

『あおり』

『あおり』 K-5 DA15mmF4 [ F11 1/90 ISO140]

K-5 DA15mmF4 [ F11 1/90 ISO140]

まっすぐ撮れるDA15で歪んで見えるのはビルが歪んでいるせいですw

まとめ
+圧倒的なコンパクトさ
+圧倒的な歪みの少なさ
+圧倒的な逆光耐性
+圧倒的な光芒の美しさ
-開放F4とやや暗い
-現行レンズは円形絞り
-周辺画質がイマイチ

今日の戯言
金 × 時間 × 体力は多くの人の人生において一定である。

 

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smc PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited」への9件のフィードバック

  1. 全くもってそのとおり!
    15mmという広角域でこの湾曲収差の補正は素晴らしいと思いますね。
    そして光芒の美しさ。DA15, DA21 の 7枚絞りには意味があるのであります。
    偶数枚だと魅力半減でしたね(笑)
    しっかしペンタの開発陣はお馬鹿な事をするなぁ~
    円形絞りにするなんて、広角レンズの楽しさをちーともわかっとらん。

    • はやっw

      今や8mmと10mm魚眼まで手を出してしまいましたが、それでもやはりこのDA15には特別な価値がありますね。
      南国にいて、太陽高度が高いために、太陽を入れるためには必然的により口角を求められるわけですが、それでも何とかしDA15を使いたいと思う場面はあるわけです。

      最近は、一本だけならFA31,二本なら+DA15、三本なら+10mmFEという、かなり変態じみた標準装備となっておりますw

      HD-DA15、ニコイチしたいなぁw
      そもそも広角でぼかしたい時なんて開放だから絞りの形状関係ないんだよなぁ…w

      DA15と21だけはマイナーチェンジしてもらいたい^^;

  2. こんな記事を見ると欲しくなるじゃあーりませんか(笑)
    雑誌の記事のように上手く文章まとめられてて、そこにも感心しました。
    次に広角買うならジグマの…と思っていましたが、
    う~ん少し迷いますね。

    • えぇ、宣伝兼ねておりますのでw

      描写で言えばシグマもきっと良いと思いますよ。
      でも太陽を撮るならsmc-DA15 は絶対のオススメです。

      まぁ、迷ったら両方買って、両者のいいところをそれぞれ楽しむ、とw

  3. こんばんは(^^
    私のモニターだけなのでしょうか、雪が降ってきましたw
    しかもマウスカーソルと反対の方に流れていくではありませんか!
    少し積もらせて、雪だるま作ろうと思いますw
    DA15はFA43と共に、いつかは揃えなければならないレンズ。
    12-24があるので躊躇っている所が大きいのですが、買える資金が貯まったらレンズよりもスマホが欲しいと思っている自分とも戦う必要があるんですw

    • 雪は積もるのでしょうかw
      延々と無限に落ち続けているように見えます^^;
      ちなみにiPhone/iPadでは見れないので、フラッシュ使ってるんでしょうかね。

      DA15は広角が嫌いでなければ、smcが市場にあるうちに入手しておくことをオススメします。

  4. あ~、やっぱり買おうかな。
    自分へのクリスマスプレゼントだ。
    あの店の在庫(中古)。 まだ残ってるかな~

    • 中古だともっと安くしてほしいなぁ、という思いはありますが、キットレンズ以外は似たようなものですね^^;

      オークションと見比べて判断すると良いかもですね。

      ちなみに私もクリスマスプレゼント(一部自己負担w)でした。

  5. ピンバック: smc PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited | jerry's Photo Diary

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