まもなく一月が経とうとしていますが、
先ずは東日本大震災で亡くなられた方のご冥福と、
被災し、今も避難生活を余儀なくされている方の
一日も早い復興をお祈りしております。
(NHKでは東北関東大震災と表記していたようですが、
最近統一表現になってますね）
震災および震災にからんだ様々な情報、対応について
徒然と書かせていただきます。
いつもと趣向が異なるため、興味のない方は
続きを読まずに今回はスルーしてください(^^;

扉は、あの震災の２日前に起きた地震をiPhoneの加速度センサーで計測したものです。
方角を合わせる余裕が無かったため、NSEWは合っていません。
当日も計測したのですが、アプリの起動が遅れ、ピークを拾えませんでした。
この計測結果で、震度は4.4。
震災の日も、この時も揺れ方はあの十勝沖地震を思い出させる
ゆっくりと大きな揺れでした。

前後左右に50cm近く動いています(^^;

徒然①
今回の震災の特徴は、言うまでもなく津波による大災害である。
阪神淡路大震災では直下型地震の怖さを知ったが、
今回の震災では海洋型地震の真の怖さを知った気がする。
実際地震だけでも相当な被害であったであろうが、
津波がなければ、町が壊滅と言う事態までには至らなかったのでは無いだろうか。
津波の話題において、主に波の高さが強調されるが、
本当に恐ろしいのは高さそのものではなく、その高さで押し寄せる水の量である。
津波とは、単なる高い波とは根本的に異なる。
警報で出る波の高さは被災地に届く高さそのものでは無い。
条件によってはその何倍にもなって襲いかかる。
それは普段目にする波とは水の量がケタ違いに多いからである。
普通の波は波長がせいぜい数mから数十m
これが津波では数kmから数百kmにもなる。
こうなると波と言うよりもごく短時間で一気に海面が上昇すると捉えた方が良い。
自衛隊撮影の白波を立てて押し寄せる映像が印象的であるが、
実際には白波すら立たず、気がつけば海面が上がっている事の方が多い。
波は海底が浅いほど遅く、波長は短く、波高は高くなる。
陸に近づくほど波は高く、浅い方に曲がるため、陸に垂直に押し寄せる。
入り組んだ海岸では狭いところに海水が集中し、さらに波を高くする。
だから、津波の警報で出た予報値を見て、侮ってはいけない。

徒然②
皆さんのところにも来たかもしれません。以下のメールが。
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以下の文章をお知り合い・お友達に転送し、『節電』をお願いして下さいm(_ _)m
>>■お願い■
>関西電力で働いている方からのお願いなのですが、本日18時以降関東の電気の備蓄が底をつくらしく、中部電力や関西電力からも送電を行うらしいです。
>>一人が少しの節電をするだけで、関東の方の携帯が充電を出来て情報を得たり、病院にいる方が医療機器を使えるようになり救われます！
>
>>このメールをできるだけ多くの方に送信をお願い致します！
>
>北海道電力も送電の準備を始めたみたいです。
>宜しくお願い致します
>
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私のところにも２通来ましたｗ
明らかに悪質なチェーンメールなのですが、
事実も踏まえながらもっともらしく書かれており、
私の周りでも数名転送していました(^^;
このメールにはチェーンメールに見られる特徴がはっきりとあります。
①発信源があいまい
　こんなに重要な情報です。「関西電力で働いている方」が何故発信源ではないのでしょうか？
②日時がいい加減
　「本日18時」っていつですか？
　事態が収まった後もメールが一人歩きする危険な書き方です。
③電力の備蓄って何？
　何千、何万ｋｗもの電力を備蓄しているなんてあり得ません。
　そんなことができるなら深夜電力は安くなりません。

周波数変換器の容量だとか、送電線の容量だとか
そんなものを知らずとも見抜ける要素がこれだけあります。
通信に混乱を来し、却って被災地に迷惑をかけるだけです。
そもそもＴＶを通じて省エネの呼びかけは行われていました。
省エネは大事ですが、敢えてこんなメールは必要ないのです。
情報源が曖昧で、裏付けの取れない情報は信用してはいけません。
人の善意を悪用した、いわゆるイタズラです。
真剣に困っている人、悲しんでいる人がこれほどたくさんいる中、
それをネタに喜んでいる人がいるという事実が本当に悲しくてなりません。
[皆様もメールの転送を呼びかけるメールには応じないようにしましょう。]
自分に送ってきた相手が例え善意であったとしても。

徒然③
政府やマスコミは、放射性物質、放射線の量について、
単に基準値の何倍かという相対値ばかりを強調するのではなく、
今の絶対値がどこにどんな影響があるのか、どこまで上昇したら、
本当にやばいのか、を手を抜かず、しっかり説明して欲しい。
ようやく最近多少の解説は入るようになったが、
みんなが見れているわけではないので、しつこいぐらいやっても良いと思う。
デマ、風説、風評被害を抑えるためには、正しい情報が必要です。
災害そのものの被害はもちろん甚大です。
しかし、復興に向けて最大の障害となるのは、
自分さえ良ければいいというエゴです。
エゴはもちろん買い占めのような現象を引き起こしますし、
正しい情報を得ようとする姿勢の妨げになります。
正しい情報で危険を避けるのは当然ですが、
ただ漠然とした不安だけで行動するのは、風評被害を助長し復興を妨げます。
いくら募金に参加しても、それでは意味がありません。
短期的に見れば、募金や物資の支援も必要なことですが、
長期的に見れば、直接的には正しい情報を元に地元産業を支え、
間接的には一人一人が、自分の関わる経済活動（労働、消費）を積極的に行い、
税金という形で国に財源を提供することです。
そのためには、情報を提供する側にも、正確かつ具体的な情報を、
速やかに、繰り返し発信する努力が必要です。

ひさびさの記事が文字だらけになってしまった…(^^;
今月末くらいからはまた写真記事再開出来ると思います。
DA15Lも結構使っていますが、何せ景色を撮るヒマがないので、
無駄に寄るだけのパース強調写真しか撮っておりませんｗ
しかも「もっと広いの欲しい病」になりかけています(^^;
FISH-EYE欲しいなぁｗ
10mm側だけあればいいので、単で出してくれないだろうか。