RAW撮り

『よっ』

K20D7635-100123-43mm-F2,8-SS60.jpg

K20D FA43mmF1.9 [43mm F2.8 1/60 ISO100 ±0EV]

今日はRAW現像についての記事です。
私も最初はJPEG撮って出しだったのですが、
6M-JPEG+RAWから始まり、今ではRAWオンリーです。
基本的に今ではRAWをオススメしますが、
メリットデメリットはありますので、
十分理解した上で、活用したいですね。
デメリットはある程度補えるのもRAWを勧める理由です。

まずメリットです。
JPEGはデジタルで色を表現するRGBの各要素が8bit
つまり赤緑青それぞれ256階調(0~100%を256段階で表現できる)です。
それに対してK20DのRAWは12bit(カメラによって14bitだったりします)
これは8bitに対して16倍の情報量です。
RGB各色で16倍ですから、全体では4096倍もの表現力があるという事です。

『元画像①』

K20D7635-DEFAULT.jpg

K20D FA43mmF1.9 [43mm F2.8 1/60 ISO100 ±0EV]

それによってこんな画像から扉のような画が出せるのです。
窓の外のトーンを残したまま、暗部を持ち上げたのですが、
これだけ潰れててもトーンがしっかり残ってることに驚きました。
これがJPEGからなら間違いなくトーンジャンプして
メタメタでガビガビの画が出来上がりますw
しかもRAWだとデジタル加工前のデータをいじれるので、
暗部持ち上げに伴い増幅されるノイズなども処理しやすいです。
ちなみにこれは窓の外に引っ張られて露出が不足してしまったものです(^^;

『元画像②』

K20D3503-DEFAULT.jpg

K20D DA18-250mmF3.5-6.3 [18mm F8 1/4000 ISO100 -0.5EV]

これはブラケットONにしていたのを忘れて、
風景撮った後に、うっかりしたものですw
+0.5,0,-0.5で1枚目に空入りの風景撮ってましたから、
3枚目はかなり落ちるのは当然です(^^;
意図していなかった1枚ですが、構図的に捨てるには惜しく、
救済を試みました。

『たそがれる』

K20D3503-100828-18mm-F8,0-SS4000.jpg

K20D DA18-250mmF3.5-6.3 [18mm F8 1/4000 ISO100 -0.5EV]

やっぱRAWは凄いです。
さすがに暗部を持ち上げたらノイズが結構出てきましたが、
丁寧にノイズ処理をすれば、そこそこリカバリできます。
ブログサイズに縮小すればこれでも十分ですね。

『元画像③』

K20D6205-DEFAULT.jpg

K20D FA43mmF1.9 [43mm F2.8 1/4000 ISO200 ±0EV]

季節の移り変わりを葉の透かしで表現したかったのですが、
逆光は、白とび、黒つぶれと同時に戦わねばいけませんw
逆光を効果的に使うために、あえて白を飛ばすということもダメなわけではありません。
しかし、ここはやはり青空も活かしたいシーンです。
逆にメインとなる葉以外は黒つぶれしてしまっても構わないので、
逆光にもかかわらず露出補正無しです。

『ある秋の日』

K20D6205-091005-43mm-F2,8-SS4000.jpg

K20D FA43mmF1.9 [43mm F2.8 1/4000 ISO200 ±0EV]

カメラにもよると思うのですが、K20Dの場合、暗部の粘りが結構あるので、
黒つぶれよりも白とびを意識して撮影するのが良いようです。
空の白飽和に気をつけて丁寧にトーンを調整すると、
葉の鮮やかさと空のトーンを両立することができました。

『元画像④』

K20D2074-DEFAULT.jpg

K20D DA18-250mmF3.5-6.3 [18mm F8 1/350 ISO100 -0.5EV]

これも先ほどと似たような例です。
葉の隙間から漏れる光を狙ったのでこれはこれで構わなかったのですが、
せっかくなので葉もちょっと活かしてみました。

『光を浴びて』

K20D2074-090716-18mm-F8,0-SS350.jpg

K20D DA18-250mmF3.5-6.3 [18mm F8 1/350 ISO100 -0.5EV]

ここでポイントになったのは、葉のトーンを持ち上げて立体感を出したかったのですが、
空のトーンはそのまま活かしたいと思いました。
ので、全体のトーンだけでなく、RGB要素ごとのトーンを微調整しました。
作業自体はJPEGでも可能なのですが、RAWの粘りを知っているからこそ、
やってみた仕上げです。
JPEG撮って出しではこうした発想にはたぶん至ってないです。

『PBMと工場』

K20D9410-100409-43mm-F5,6-SS60.jpg

K20D FA43mmF1.9 [43mm F5.6 1/60 ISO400 ±0EV]

これは失敗写真の救出ではありませんが、
オリジナルがつまらなかったのでいじくり倒した1枚ですw
原画を見たら思わず「サギだ!」と思うこと請け合いですw

『元画像⑤』

K20D9410-DEFAULT.jpg

K20D FA43mmF1.9 [43mm F5.6 1/60 ISO400 ±0EV]

サギだ!
空の色を強調し、かつ装置を暗く、シルエットを強調することで、
その対比を際立たせてみました。
装置を暗くしたのは、彩度を上げたことによって
装置の色が不自然になるのをごまかしたのもありますw

RAWにはホワイトバランスはありません。
肌を健康に見せるなどの設定もありません。
すべて後から現像時に調整します。
ISOと絞りを決めたらあとは構図とピントに集中するだけです。
これほどありがたいことはありません。
さらにもう一つのメリット
人の好みは時とともに変わります。それ以前に
カメラ内の処理が自分の好みに合うとは限らないのです。
また、ノイズ処理、シャープネス処理など、画質を向上させる技術も
時とともに進化・進歩します。
その時未加工のデータがあるとそれに対応させることができます。
ここからデメリットです。
データサイズが高画質JPEGの3~4倍必要です。
ただし、メモリカードもHDDも安くなってきてますので、
以前よりは容量を大きく確保することもたやすくなったと思います。
次に現像の手間がかかることです。
特に標準ソフトのように1枚ずつなんてとてもやってられません(^^;
私はSILKYPIXという社外のソフトを利用することで、
お気に入り設定の自動適用ができ、現像作業を大幅に効率化しております。

今日の一言
肉を斬られて骨を出す!

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RAW撮り」への4件のフィードバック

  1. RAW撮影はメリットだらけ。
    デメリットなんぞ存在しないと言い切ります (^^
    現像って楽しいのに、やらない人が多すぎる~

  2. まぁ、RAWを楽しむためには、慣れと優れたソフトが必要ですw
    そう言う意味では機種限定版SILKYを標準にしているパナは偉いですね。

  3. 私もほぼ100%RAW撮影になりました。
    現像作業も楽しいものですよね~♪
    どんなトーンが出せるか、撮影時からイメージできるといいんでしょうが、まだまだ出たとこ勝負な私です。
    「PBMと工場」綺麗ですね~(^^
    こういう色が出てくるからこそRAW現像は楽しい♪
    サギ師になるべく精進重ねます(^^

  4. Jerryさん
    現像は楽しいですね。
    とても標準ソフトで何枚も何十枚もやる気にはなりませんがw
    SILKYPIXが無ければ間違いなく断念しています^^;
    撮影時にイメージを、と言うのももちろんあるんですが、
    最近では特に構図に集中して撮るようしています。
    時々詐欺師も顔を出しますが、詐欺行為より、
    撮影に集中できると言うのが何よりありがたいですね。

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